ファウルア・マキシとワーナー・ディアンズが語るチームの現在地 | ラグビージャパン365

ファウルア・マキシとワーナー・ディアンズが語るチームの現在地

2024/09/01

文●編集部


1日、ラグビー日本代表は、「アサヒスーパードライ・パシフィック・ネーションズカップ2024」カナダ戦に勝利し、再び宮崎に戻り7日に行われるアメリカ代表戦にむけ準備を進めている。カナダ戦でMOMに選ばれたLOワーナー・ディアンズ(東芝ブレイブルーパス東京)とNO8ファウルア・マキシ(クボタスピアーズ船橋・東京ベイ)がオンライン取材に応じた。

NO8ファウルア・マキシ(クボタスピアーズ船橋・東京ベイ)



ジェイミージャパンでは出場機会に恵まれなかったマキシだが、エディージャパンではNO8の一番手としてエディー・ジョーンズHCからも高い評価を受けている。


――エディージャパンでは春からチャンスを得ています。何を求められて何に心がけているか


ボールキャリーかな、今でも完璧ではないけど。質もそうだし、1回だけじゃなく80分として自分のボールキャリーでチームを前に出すのが僕のフォーカスポイントです。


――去年、ワールドカップに出場できなかったことについて


もう1回自分のことを見直して何が足りないか、何がうまく言っていないか、トレーニングやリーグワンでも自分らしくプレーしたら、いつかチャンスが来るのかなとは思っています。


――カナダ戦を振り返って

自分たちのミスで相手にゲインされた。自分たちのハンドリングエラーとか小さいミスで自陣まで持ってこられたりした。それが課題。前半は自分たちの「超速ラグビー」が見えた。

ーー38-0となってメンタル的に余裕が出た?


そういうことはあまり僕は感じていなかったが、自分たちにフォーカスして、スコアボードにはフォーカスしていなかった。ただ自分たちのミスから相手のゲインとか自陣にボールを持っていかれトライまで持っていかれた。


――(次戦の相手)アメリカの印象は?


アメリカも身体が大きいしフィジカルも大きい。フィジカルバトルになると思う。ハードワークを今週の試合でも出せれば勝てると思うので、準備が大事なので、1日1日のトレーニングを全員でやっていきたい。

LOワーナー・ディアンズ(東芝ブレイブルーパス東京)



――カナダ戦ではMOMにも選ばれましたが振り返って


最初の30分はミスも少なく、自分たちの超速なアタックができていた。ディフェンスでもターンオーバーができて、そこからのアタックができていたと思う。30分まではうまく言っていた。その後、疲れてくるとミスが起きてしまうし、規律のところでペナルティをしてしまった。ちょっと緩くなって、カナダがチャンスを掴んでアタックしてきた。後半、自分たちのやりたいラグビーができなかった。

(疲れ?メンタル?)自分的には疲れでした。どの試合でも個人的にスコアを気にしないようにしているけど、疲れていて気を抜いていた感じがあります。そこは反省点です。



――個人的にターゲットにしていることは


リーグワンが終わってから合宿が始まってから、目標としているのはフィジカリティーをあげること。毎週毎週、ちょっとずつ上がってきていると思う。次のアメリカもフィジ、サモア、トンガもさらにフィジカルなチーム。自分がフィジカルを超えないといけないのがメインです。


――ラインアウトのコーラーをよあっていますが、カナダ戦の良い点は


ラインアウト二関してはイングランド戦はジョージア戦も良くて。イタリア戦では多くなってミスが出た。可なら打線では自分たちのやりたいラインアウトにフォーカスして、スピードで一番高さが出せるジャンプとリフトをやった。今後もスピードと一番高さが出せるジャンプとリフトにフォーカスしたい。



――ラインアウトにおける超速ラグビーとは?


そうですね、ジャンプとリフトの速さは自分たちにとって大きいところです。動きの速さも大事だと思いますが、今やっているラインアウトは動きができるだけ少なくしてジャンプとリフトに集中するというフォーカスをしていて、そこに「超速ラグビー」が出ていると思う。オプションは(たくさん)ありますが、相手によって何を使うかもありますね。

上手くできているときは自分たちのボールが取れている。イタリア戦みたいにラインアウトが多くなってくると自分の仕事が大変になる。(イタリア戦は)いろんなオプションを使った後に何がいいか。試合中にこれやろうというアイデアがあって、フッカーもジャンパーも少しズレていた。いっぱい練習してちょっとずつできているかな。アメリカは大きいのでスピードで勝負したいと思います。



――ラインアウトのスピードが必要です。どんな準備をしている?


試合中はずっとスピード上げていくと疲れてくるので、速くいきたいときは速くいって、時間が必要となったときはコントロールして、ラインアウトまでのスピードを落として、入ってからのスピードを上げるというコントロールをする。いろんな状況がある。ペナルティーからのラインアウトはちょっと時間を取ってオプションを決める。相手がキックアウトしてそこからラインアウトするときスピードを上げると相手が上手くディフェンスができない。そこでシンプルにスピードを上げると上手くボールが取れると思います。



――ジェイミー・ジェパンでは最年少でしたが、エディー・ジャパンでは経験のある方になり、リーダー陣に選ばれています。


あんまり喋る人ではないですね。リーダーでやっていることはラインアウトくらいです。自分は自分のプレーでチームメイトを引っ張っていくリーダーになりたいという感じですね。あまり喋ってリードするよりパフォーマンスで良いパフォーマンスを出せればという感じですね。


――リーダーとして何を意識してやっている?


ジェイミーのときはあまり選手がラインアウトを決めるというよりジェイミーが決めてこれをやります、だった。今回はハッツ(ニール・ハットリーコーチ)と話して、ラインアウトをコールする人が集まって、映像を見てオプションはこうした方が良いという話をしています。ハッツとヴィクター(・マットフィールドコーチ)は試合を見て、アイデアをシェアして、選手たちはどう思っているかとやっている。全部選手が考えるより、選手が出されたオプションから何を使いたいかという感じで話していく感じです。


――元南アフリカ代表LOだったマットフィールドと話して勉強になったことは?


ラインアウトのことをヴィクターと話をしていて、すごくシンプルな考え方だった。南アフリカ代表だったときはずっと同じ形でラインアウトをやっていたと聞いてからすごいなと思いました。15年間、ずっと同じシェイプと同じ形で、相手を読んでオプションを出す。スピードで高さを出すというシンプルな形を15~16年やっていて、すごいなと思いました。

記事検索

バックナンバー

メールアドレス
パスワード
ページのトップへ