22日、宮崎合宿を行っているラグビー日本代表がメディアに対して練習を公開した。浦安D-ROCKSを退団し、この度東京サントリーサンゴリアスに入団が確定したPR竹内柊平が取材に応じた。
PR竹内柊平(東京サントリーサンゴリアス)

ティエナン・コストリー_竹内柊平
――今日の練習を振り返って
今日のフォーカスはスピードデーということで、日本代表合宿は去年と違って日ごとに明確な目標が設けられていて、スピードフォーカスのトレーニングをしました。一昨日、結構ハードなコンタクトデーの時、フロントローがすごくいいレポートを出せて、それを継続しようということで、なぜかフロントローはもっとランメニューが増えることになっちゃったんですけど、また強くなれるんで、みんなで切磋琢磨しながら頑張っています。
――今日の個人的な調子は?
厳しいコンディションだったのですが、プッシュして自分の仕事ができたかな。でもオフ明け一発目、6時半からのロケットスタートだったので、そこでミスが起きる時にやっぱりもっとチームの士気を上げていい練習にできればいいなと思うので、僕はもっとエフォートを出して、チームもその背中で持ち上げられるように頑張りたい。

竹内柊平_為房慶次朗_原田衛
――スクラム練習もしていました
スクラムというのは、日本代表で譲れない部分なので、特に3番っていうのは本当にスクラムの1番重要といっても過言ではないポジション。3番浮いてしまったらスクラムは絶対に負けてしまうので、しっかりとまず相手を潰すっていうところを再確認して、そこをオーウェン(コーチ)とコミュニケーションを取りながら、相手にもどんな感覚だったのかを聞きながら組みました。(具体的に意識した部分は?)右手の使い方と右肩の使い方ですね。スクラムは足、頭、首を意識しがちなので、意外とちゃんとこう手とかで相手を窮屈させすることもできるので、チャレンジしています。
――4度目の優勝がかかるPNCの目標は?
もちろん優勝です。その中でも個人としての目標はPNCでNO1のタイトヘッドになることが大会の目標です。そのためには自分が一番努力しないといけないし、優勝するためにはトイメンに僕が勝つことによって、そして、全員がトイメンに勝てば簡単に試合は勝てると思う。まずは自分にベクトルを向けて、大会ナンバー1のタイトヘッドと言えるような、過信ではなくて自信をつけるトレーニングをこの宮崎でしていきたい。
(3番というポジションは)一番きついポジションだと思います。スクラムでは1番と2番に挟まれて圧力がかかるし、モールでも一番体を張らないといけない。フェーズでもランが求められる。僕が相手より走れることが強みなので、セットプレー、フェーズプレーでハードワークして、レベルを上げていきたい。

――結婚式があり、チームも移籍した
結婚式もあって、チームも替わって、今までと状況が違う。背負うものが大きくなって、サンゴリアスという大きなチームを背負って、恥じないようなプレーをしていきたい。
――初戦のカナダ代表戦に向けて
エフォートするだけです。ジャパンのラグビーは泥臭く、相手より努力する。大きい相手に対して、立ち向かうのが僕が見てきた日本代表で、ウェールズ戦も泥臭くきついことをずっとやって勝った。本当にきついですけど、僕たちが見せたい日本代表は努力して勝ちにいきたい。大きい相手に、泥臭く引くことなくフルに体を当てて、セットプレーでも僕が率先してリードして、体当てる勇気とか努力の部分を見てもらって、みなさまの少しでも力になれたらいいなと思います。(PNCでは)優勝します!

――フランス挑戦ではなく、サンゴリアスへの移籍を決めた経緯は?
(7月)20日の結婚式の1日前か2日前くらいに(フランス1部の強豪側に)まだ決められないと言われた。まだ日本で待ってくれているチームがあったので、それは失礼だなと、(フランスに)縁がなかったと思った。だからサンゴリアスに行って、本当に正真正銘一番の3番だと証明して、ワールドカップに出るだけでなく活躍してベスト4になってフランスに行ったら、正真正銘サインしてくれると思う。たぶん言語の壁とかもあったと思うのですが、向こうに欲しいと思われたい。
――他の日本のチームからも誘われたと思いますが、サンゴリアスに決めた理由は?
アグレッシブアタッキングラグビーは僕の大好きなラグビーをしていて、たぶん、タイトヘッドで一番出にくいチームだと思う。選手もいっぱいいるし質が良くて、すごい選手がいっぱいいる。ワールドカップ2023はカッキーさん(PR垣永真之介)に負けて選ばれなかったので、(同じチームになって)あの人から学べることがめちゃくちゃあると思う。
あと(サンゴリアスは)日本人中心に強いカルチャーがあって、長い歴史があるチームだった。だからその一員になることを誇りに思いますし、ワールドカップの話にもつながりますが、活躍しないと意味がないので、その過程の努力にフォーカスしたい。
――PR為房慶次朗選手とよく、ホテルの温泉にいっているそうですね。
(為房と)ずっと一緒にいます。風呂部です。最近は(PR木原)三四郎も入った。会長のPR岡部崇人がいたのですが、今、3人しかいないです(笑)