速報・ウルグアイ第1戦マッチレポート | ラグビージャパン365

速報・ウルグアイ第1戦マッチレポート

2015/08/22

文●編集部


8月22日、福岡レベルファイブスタジアムでは、リポビタンDチャレンジカップ2015・日本代表(世界ランキング15位)とウルグアイ代表(世界ランキング19位)の試合がおこなわれた。キックオフの時間は18時だったが、気温28度、湿度78%という過酷な環境でゲームがスタートした。

先制、そしてリードを広げるも自陣のミスからリズムにのることができない展開

ラグビーワールドカップまでこの試合を含むと3試合ということで、31名の登録選手をかけたセレクションマッチということで先発メンバーも先週の世界選抜15戦とのは大きく異なる布陣となった。

ウルグアイのキックオフでゲームがスタート。いきなりCTB田村優がブレイクし、CTBマレ・サウ、FB五郎丸歩、と繋がれたボールはこの試合WTBとして先発した内田啓介へ。敵陣22mラインの内側に入ったところで相手に押し出され、トライとは行かなかった。

その後も敵陣でボールを展開した日本代表だったが、ウルグアイの低く刺さるディフェンスを前に中々崩しきることができない。10分、センター付近のマイボールラインアウトからSO立川理道が相手の裏へ蹴りこみ、22m内側でのマイボールラインアウトとすると、NO8ツイヘンドリックスが先制のトライ。五郎丸のコンバージョンも決まり7−0と幸先よいスタートをきった。

しかし、直後、相手のキックオフボールに対し、自陣深くでハンドリングエラーを犯しピンチを迎える。一度はディフェンスからマイボールとするも、SH日和佐篤から立川へのパスが乱れたところ、相手に絡まれノットリリースザボールのペナルティ。ウルグアイはショットを選択。SOフェリペ・ベルチェシが決めて7−3。

17分、相手のセットプレーでのミスからチャンスをもらった日本代表はFWを中心に近場のアタックでフェーズを重ねると、ウルグアイが自陣22m付近でオフサイドの反則。日本代表はショットを選択し、五郎丸が難なく決めて10−3とリードを広げた。

日本代表はこれでリズムをつかんで引き離したかったが、ボールが滑りやすい状況でハンドリングエラーが目立ち、中々スピードある攻撃を続けることができない。

31分、ウルグアイのセットプレーでのミスから22m内側でマイボールスクラムのチャンス。ジャパンは細かくボールを繋ぎ、ゴール前5mラックから、日和佐が、絶妙なアングルで後ろから走り込んできたHO堀江翔太にラストパス。相手ディフェンス2人の間を抜けてそのままインゴールへ。17−3とした。

しかし、直後のキックオフボールに対し、日本代表は再び自陣22m内側でハンドリングエラー。ウルグアイはこのチャンスをものする、WTBヘロニモ・エチェベリが左隅にトライを決め17−8として前半を折り返した。

 

後半、ノートライに抑えたディフェンス。セットプレーの安定で相手を圧倒

後半、「ボールをよりセーフティに持つことを意識することと、ラックに行った時にしっかり持つ、順目にボールを持っていくという話をしていました。(リーチ マイケルキャプテン)というように、前半の反省に対し修正を図った日本代表がキックをタイミングよく交え試合を優位に運んだ。42分、攻撃にリズムが生まれ、ウルグアイのオフサイドを誘いPKを獲得。ショットを選択し、五郎丸が決めて20−8とさらにリードを広げた。

今日の試合で目立ったのは、日本代表の集中したディフェンスだった。ウルグアイのアタックに対し、低く、さらにダブルタックルで22mラインを超えさせず試合を進めると52分、日本代表はPGで23−8と大きくリード。ここからリザーブ選手を投入する。SHは日和佐から田中史朗へ。PR山下裕史から垣永真之介、FLヘイデン・ホップグットから村田毅。LO大野均からルーク トンプソンを投入した。

58分、ウルグアイのPKがインゴールを割ったが、そのボールに対しWTB藤田慶和がワンタッチしたとTMOにて判定され、ゴール前5mにてウルグアイボールのスクラムとなる。これに対し、前にでるディフェンスで日本代表は相手のノックオンを誘いピンチを脱すると、藤田のブレイクをきっかけに一気に敵陣へ前進。敵陣22m手前のラックで田中が裏のスペースへボール蹴りこむ。そのボールに反応した、マレ・サウがボールをチェイスし、ボールに触れるもキャッチすることができずノックオン。

ウルグアイはマイボールスクラムからキックで日本代表陣内へタッチを蹴りこむも、WTBカーン・ヘスケスがクイックでボールを入れると、再び藤田が見事なリターンで敵陣10mまでボールをキャリー。ウルグアイは堪らずペナルティを犯し、65分、敵陣22m内側のマイボールラインアウトをLO伊藤鐘史がキャッチ。そこから低くしっかりとモールを組み、一気にインゴールへ。最後はツイが右手一本でボールをグラウディング。30−8と試合を決めた。

65分、平島久照のケガで緊急招集された渡邉隆之(東海大学3年)が初キャップを獲得し、スクラムを組んだ。75分、日本代表は敵陣22m内側のマイボールスクラムからオプションプレーでリーチ マイケルがショートサイドに走りこむがボールをグラウディングできずトライには至らなかった。結局そのままノーサイド。パシフィックネーションズカップから勝利から遠ざかっていた日本代表がようやく勝利を掴んだ。

 

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