ラグビー日本代表は「アジアラグビーチャンピオンシップ」を終えて、6月1日に再び宮崎で合流し、7月から8月にかけて北米に行われる「パシフィックネーションズ・カップ」、そして9月に開幕するワールドカップに向けて合宿をスタートさせた。その前に4月6日から5月下旬まで行われた合宿に関してエディー・ジョーンズHC(ヘッドコーチ)や選手たちに振り返ってもらった。
「非常にポジティブ」エディー・ジョーンズHC
まず指揮官は「非常にポジティブです。ボールを持っていない時の動きや戦術の柔軟性は成長しています。ただディフェンスには問題があります」とコメントしていた。
「ベースの部分で一歩ずつ積み上がっている感じ」伊藤鐘史(神戸製鋼)
ジョーンズHCと同じような感想を述べてくれたのが副将の一人のベテランLO伊藤鐘史(神戸製鋼)だった。「振り返ってみると4月の合宿が始まったのは遠い昔のようですね(苦笑)。ベースの部分で一歩ずつ積み上がっている感じがします。試合の週でもしっかりとトレーニングをして、運動量も増えていますし、ウェイトトレーニングも多い時には1日3回やったりします。『リシェイプ』(シェイプを再び作ること)やディフェンスしてすぐ立つ『リロード』といったボールを持っていないときの動きが目に見えて伸びてきたと感じています」
同じくLOの大野均と、キャプテンを務めたこともあるSO廣瀬俊朗(ともに東芝)のベテラン2人は2ヶ月間をこう振り返った。