27−47。この点差だけを見ると「大敗、完敗」いろいろとネガティブな捉え方ができる。しかし、2年後のワールドカップを見据えるとこの1試合は単なる1試合にすぎない。当然、勝利することは選手もコーチも求めている部分であるが、この80分は、翌週行われるオーストラリア戦に向けて、大きな収穫となった部分も多い。
対戦相手の世界選抜を率いた、ロビー・ディーンズHC(パナソニック)とアンドリュー・エリスキャプテンは以下のように話をした。
ロビー・ディーンズヘッドコーチ
今週は特別な週でした。世界各国から選手が集まりチームを作っていきました。「オン・ザ・フィールド」ではなく「オフ・ザ・フィールド」でチームを作っていった。皆さんが火曜日の我々の練習をみたら、今日のような試合になるとは予想できなかったでしょう。ただ、選手は居心地のいいところから抜け出して、この一週間厳しい練習したからこのような試合をすることができたと思う。日本人の3選手、いいパフォーマンスを見せてくれた。よくプレーしてくれた。
日本代表にもプラムツリーディフェンスコーチが入って、新しいことを試しています。短い期間では難しいもので、特にこういった天候では難しかったと思う。そういった中でも彼らがやったことで敗北はなかった。これからの試合にむけて、収穫のあったものだったと思う。来週のオーストラリア戦ではいい試合をすることでしょう。
もう一つ、彼らが今、ハードワークをしている。長期的な視点からフィジカルを鍛えている。試合はあくまでも二次的な捉え方でいる。今日、何人かケガ人が出ているかもしれませんがそういう状況だということも考えておく必要がある。