初スコッド・ワールドカップへの思い―小林花奈子・香川メレ優愛ハヴィリ・西村蒼空 | ラグビージャパン365

初スコッド・ワールドカップへの思い―小林花奈子・香川メレ優愛ハヴィリ・西村蒼空

2025/07/28

文●編集部


7月27日、ラグビー女子日本代表は、8月から開催される女子ラグビーワールドカップ2025・イングランド大会のスコッド32名が発表された。ワールドカップ初スコッド12名のうち、WTB香川メレ優愛ハヴィリ(ナナイロプリズム福岡)、CTB小林花奈子(横河武蔵野アルテミ・スターズ)、FB西村蒼空(PEARLS)の3選手のコメントを紹介。

WTB香川メレ優愛ハヴィリ(ナナイロプリズム福岡)

国内最後のテストマッチでは2トライを決めた香川メレ優愛ハヴィリ

国内最後のテストマッチでは2トライを決めた香川メレ優愛ハヴィリ


(レスリーさんからは)単刀直入に「あなたをワールドカップに連れて行きます」と言ってもらえて、本当にうれしかったですね。その瞬間は涙が止まらなくて、レスリーさんに大きなハグをしてもらいました。

体の大きな相手ともフィジカルで負けていなかった香川

体の大きな相手ともフィジカルで負けていなかった香川


――強みのボールキャリーについて


ボールキャリーをする時に緩急をつけなきゃと思っていて、そこは意識していました。やっぱりセブンズで前に出るスタイルのプレーが好きになって、そこから自然と強みを出していくようになりました。これまではあんまり試合で楽しめた経験がなかったんですけど、昨日の試合(スペイン代表戦・第2戦)ではようやく楽しめたかなと。

――初戦のアイルランド戦について


すごく準備をしているので、自分のWTBのプレースタイルは変わらずやっていきたいですね。

CTB小林花奈子

小林花奈子

小林花奈子


私の場合は昨日の朝にレスリーさんから直接話を聞きました。試合に選ばれていなかったということもあったからだと思います。

最初絶望を感じたんですけど、(直接話をされるって)そういう場合、あんまりいい報告があったことがなくて、緊張しながらいったら、「(セレクションに)ストレスを感じなくていい」と話をいただきました。なんか夢が叶う前に来たなという感じになりました。
夢が叶う、一歩手前スタートラインに立たせてもらったという感覚です。

ーーこれまでのパフォーマンスで手応えは


私ができることはしっかり出して見せてきたと思っているので、あとはバンジーだったり、レスリーがどう感じているかはわからないですけど。これからもドライブしていきたい。


ーーCTBはライバルが複数います。どの部分で差をつけたい


得意なのはプレーコンタクトとパスなので、まあ、そんな弱気じゃないので、ボールキャリーのところは差をつけて、私が絶対ゲインラインを切るというところは意識してやっていきたいなと思っています。今までやってきたことをしっかり出す場ではあるので、3年間をしっかり無駄にしないように発揮していきたいと思います。


ーー海外に行く前と行った後では技術的な部分で変わったことがありますか?


自分のパフォーマンスに自信を持つというところは第一で、自分が迷っていたらプレーにも出ますし、チームにも影響があるので自信もって自分らいしいプレーすることがチームにも貢献できるというのは結構学んできたことかなと思います。


本当にワールドカップにかけて3年間やってきたので、もちろん回りのサポートだったり、トレーナーさん、私が所属している病院だったり、たくさんの方から助けていただきながらコンディションの面ではもう申し分ないぐらい助けてもらって、本大会でも怪我なしで勝ってこれるように頑張りたいです。


ーーもう100%出せる状況?


はい。もう誰よりも今フレッシュです(笑)。


ーーこの3年間は長かった?短かった?


最初の1年はやっぱりリハビリだったので、すごく長くて、まだ3ヶ月か、みたいな状態だったんですけど、やっぱりラグビーができるようになると、どんどん時が経つのが早くて、楽しいので、いよいよ来たぞという感じです。

FB西村蒼空

西村蒼空

西村蒼空


――まず今回ワールドカップに向けて今の心境を


前回のワールドカップの時はアイルランド戦の手前ぐらいで 落ちてしまったっていうのもあったので、今回はワールドカップメンバーに 選ばれたっていうのは結構嬉しいっていうのもあって、あとは今まで高校やそのお世話になった方々に今恩返しっていうのでこうお知らせができるっていうのもあってとてもうれしいなって思います。


―― 改めてそもそもラグビーを始めるきっかけ


私のお父さんがもともとラグビーをやってて、自分が小学校5年生の時にラグビースクールのコーチとして誘われる時に、一緒にラグビーを体験がてら初めて、やってみたら楽しいなと思って、それから始めました。


――それまで何かやってたりとかしてましたか?


特には、逆に運動嫌いでした。もうなんかしんどいことするのがちょっと嫌なタイプだったんですけど、ラグビーを好きになってしんどいことも我慢するようになって。

ーー運動嫌いの西村選手が日本代表にまでなりましたが、ラグビーをずっと続けようと思ったのは。


自分は全然そこまでスポーツをしてたとかじゃなかったんですが、でも楽しくなってきて。小学校の時は楽しんでラグビーをするっていうのをやってたんですけど、中学に上がる時に親からラグビーをする、中学でラグビーをするんやったら勝ちにこだわる、本気でラグビーをする、そういう話もあったので、その時は代表とか目標はあまりなかったんですけど、本気でラグビーに取り組んでいこうという決断は中学に上がるときになったので、そこから追手門学院高校でスキルの部分とか伸びていって、そこで代表を目標にやっていくということが多くなったと思います。

PEARLSでは10番も務める

PEARLSでは10番も務める

――前回メンバーに入れなくて、そこからこの3年間で自分でどういうことかどうかが足りなくてどの部分を強くしたのか


結構その当時は身長の割には体重がちょっと軽いとか、体が細かったりしたのもあるし、あとは選手層が結構厚くて、それと比べた時にプレーに自信をあんまり持ててないというのもあったので、そこはヘッドコーチのレスリーさんからも指摘はされていました。今回目指していく中で自分のプレーに対してどれだけ自信を持ってやっていけるかというところを重視してやっていったのが大きいのかなと。

ARC(カザフスタン戦)

ARC(カザフスタン戦)

――どの部分が一番成長したのか?


まずもともとポジションがあんまり定まってなくて今年、去年ぐらいからフルバックに定着したところで、しっかりフルバックの役割でトライ取るまでのパスとか、そういうスキルの部分を自分なりに磨いていったことが強みで、あと自分の強みがキックなんで、そこの精度の部分とかを磨けたので、そこでも評価されてるのかなと。


――ワールドカップに試合に出たらどういうところを見てほしい?


私は後ろでボールキックされたボールを全部キャッチしきる、守りきる。エリアを取られないように守るというところもフルバックのポジションでは重要になってくると思うので、そこの部分と、キャッチしてからの、もし裏が空いてた時のキックのスキルの部分とかは結構見られてくると思うので、そこで頑張れたら。

24年10月、WXV2・ウェールズ戦

24年10月、WXV2・ウェールズ戦

ーー目標にしている選手とか好きな選手とか?


男子のインクランドのマーカス・スミス選手なんですけど、スタンドオフ、フルバックってこなしてるんですけどランパスキックって細かいところのスキルとかもレベルが高いし、しかも判断の部分もいいんで、そこの部分を映像とか見て、お手本としてそれを自分のプレーに入れていけるようにしています。

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