日本ラグビー協会新会長に土田雅人氏が就任 | ラグビージャパン365

日本ラグビー協会新会長に土田雅人氏が就任

2022/06/27

文●編集部


26日、日本ラグビーフットボール協会は理事会を行い、土田雅人氏が新協会会長になることが全会一致で承認された。メディア向けの記者会見には、専務理事に再任となった岩渕健輔氏とともに登壇し、就任の経緯などを発表した。


岩渕健輔専務理事

土田会長を推す声が上がり全会一致で決まりました。まず日本ラグビー協会としては中期戦略計画を推進しており、それを実行するには2つの大きなポイントがあります。(日本ラグビー協会は)スポーツの競技団体であるが、高いビジネスに関する知見が必要という話。もう1つはスポーツの競技団体なのでラグビーの深い知見が現時点ではかなり重要な要素である。その2つの知見を兼ね備えている人間が、森(重隆)会長体制を引き継ぐ、さらに進める重要なポイントだと理事の中で一致しております。新会長に土田会長を推す声があり全会一致で、選任されました。

岩渕健輔専務理事(左)、土田雅人新会長(右)

岩渕健輔専務理事(左)、土田雅人新会長(右)



――ラグビー界での知見とは具体的には、どんな話が出たのか?


理事会で話が出たことですが、今、協会運営は企業運営といっしょだろうということでした。ただ一方、ワールドカップが終わって、リーグワンが立ち上がり、様々な話、代表チームの話もありましたが 今後の舵取りしていくには ラグビー界に深く知見がある人間が必要だろうということになりました。

土田会長が推薦されたのは経営的な視点以外では、ご自身が代表選手の経験があり、代表の指導に携わった。大学、社会人の選手としても、指導者としても国内で優勝している。国内で選手、指導者として成し遂げられることはほぼすべて達成してきており、適任者は他にいないだろうという議論でした。




「大きく3つの目標がある」土田雅人新会長

2015年に亡くなった平尾(誠二)くんとともに、日本のラグビーを変えていこう、二人で改革をやろうと、日本ラグビー協会の理事となりました。その年に、ラグビーワールドカップ2015があり、そこでエディー・ジョーンズヘッドコーチ率いる日本代表が3勝し、ジャパンラグビーは大きく変わりました。そして、みんなで盛り上げていこうということで、ラグビーワールドカップ2019日本大会では、選手たちの頑張り、国民の皆さまと感動し見届けることができました。



その後、リーグワンを作ろう、もっと協会を変えていこうという思いで、前森会長、岩淵専務理事とともに頑張って参りました。今回、そういう結果の中で会長に就任しました。

仕事との両立の面で大変迷いましたが、高校時代からラグビーを始めて、本当にラグビー界にお世話になりましたので、その恩返しをしたいという思いで引き受けました。


大きな目標は3つあります。

1番の目標は、もう一度、ラグビーワールドカップを日本へ、アジアに持ってくること。そのためには日本代表チームの強化はもちろんですが、日本ラグビー協会が世界ナンバーワンの協会になること、誇れる協会になること、世界と対等に仕事ができる協会になることを強く思っております。そのために、岩渕専務理事と一緒になってやっていきたい。

2つ目は、ラグビーワールドカップで男女ともに、ベスト4以上を狙えるチームを作っていきたい。(セブンズの)オリンピックではメダルを獲ることを目標に、チームを作っていきたい。そのためには各ユニオンと連携、レフェリーの育成もあります。男子はワールドカップで吹けるレフリーがいないことが問題だと思いますし、女子ラグビーの普及は、まだまだ道半ばであります。セブンズはまだまだです。これらの課題に、協会をあげてしっかりと取り組んでいきたいと思っています。



最後、3つ目には、ラグビー人口を増やしていきたい。小学生、中学生の選手は増えていますが、残念ながら高校生や社会人は減っています。女子は少し伸びていますが、それでお全体的な人数としてはまだまだ少ない現状です。三支部協会、都道府県協会としっかり手を組んで、全国で一人でも多くの子どもたちがラグビーをできる環境を整備し、指導者、支えてくれるご家族を含めた、ラグビーファミリー全体でプレーヤーを支えていけるよう、少しでも協会が中心となってやっていきたいと思います。

みなさまとともに、いい協会、世界に誇れるような協会、日本代表チームとなれるように一生懸命頑張ってまいります。


――大学、代表チームで平尾さんと一緒に戦ってきました。まだ、いっしょに成し遂げられなかったという思いがおありですか?


2015年6月に理事になりましたが、実は平尾くんに誘われました。(当時、私は)役員になって、サントリーフーズの社長をやっていました。できる環境ではなかったが、平尾くんの方から、もっと世界に打って出る協会、チームを作ろう(とういう話でした)。1996年、岩淵さんが選手の頃から、1999年まで平尾くんといっしょW杯に行って、世界に初めていった。選手がプロ化していましたが、コーチ陣がプロ化していなかったが、どうしたら日本代表は強くなれるか。お互いに考えながら、2015年に(理事に)なって、彼と改革しようとスタートしました。残念ながら、その歳の9月に(平尾さんに)ガンが見つかった。悔しい思いで見ていました。彼の思い、今でも鮮明に焼き付いていますが、ラグビーW杯を病室で見ている。病室で神戸製鋼のビデオを見ている。その姿が未だに忘れられない。この7年、理事をやってきたのは平尾くんとともに、やり遂げられなかったことがまだまだあると思って続けてきたのかなと思います。

――仕事との両立となるのでしょうか?


仕事を続けながら是非、(会長を)やらせてほしいということで、お願いしています。正式に決まったのは今日なので 明日しっかり話したい。森元総理が会長をやっていたころ、佐治会長も(協会の)副会長だったので、「俺も仕事しながら副会長をやった」とおっしゃったので、たぶん仕事を続けながらやれという指示は出ると思います。(東京サントリー)サンゴリアスの方は、私の名前がシニアディレクターから消えていました。昨日、HPから消えていたらしいですが、シニアディレクターは外れます。



――まず、何に取り組みたい?


自分の与えられた2年で、結果を出していきたい、先頭に立って走りたい。昨日のウルグアイ戦を見ましたが 代表が頑張ってくれています。自分自身、1985年、日本代表でフランス、スコットランドをまわったときからすると、素晴らしい成長をしている。そういう意味では代表に遅れをとっているのは協会で、世界一と言える協会になっていないのかなと思います。日本を代表する、世界を代表するラグビーユニオンにみんなと一緒にしていきたい。そこが一番大事なことかなと思います


――代表には15人制の男女、セブンズの男女と4つのカテゴリーがあります。どんなことをやろうと思っていますか?


先ほど(会長に)なったばっかりで、まだまだ協会のこともリーグワン、代表で起こっている事実も(知るのは)これからです。2015年6月、私が理事になり、その(翌)7月、エディー(・ジョーンズ)が辞めるという話になり、次の(日本代表監督の)候補は誰?ということになりましたが、次の監督を決めたら勝つのではなく、代表たるもの「こういうチーム」というストーリーであるべきだと思います。

(各カテゴリーで)そういうのが作られているかどうか、しっかりと見ていきたい。オリンピックのセブンズの方も本当に解決できるかどうか、時間がかかるのか、今すぐやらなければいけないのか。男女両方メダルが取れるようにセブンズもやっていきたい。一番は「こういうチームになりたい」と見せてあげて、そこに対してチームを作っていくこと(が大事)。監督任せではなく、今いるチーム任せにしていきたい。



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