いよいよ8月30日から、日本ラグビーの最高峰である「トップリーグ2013-14」が開幕する。今シーズンは、2シーズン制の導入や2チーム増えて16チームとなるなど色々と新たな試みがあり、これまで以上にラグビーファンを魅了するシーズンとなりそうだ。
シーズン開幕を前にラグビージャパン365のスーパーバイザーである、大友信彦氏と網走で多くのチームに取材を行った、斉藤健仁両氏による座談会を行い、各チームの仕上がりや注目点などを語ってもらった。
1stステージを上位突破するボーダーラインは・・・
大友信彦氏(以下、大友))やっぱり楽しみなのは、相当多くのチームが開幕に勝負をかけているというところでしょうか。1stステージで2つ負けてしまうと2ndステージで上位に入ることがかなり厳しくなりますからね。
斉藤健仁氏(以下、斉藤))そうですね。
大友)1stステージで必ず上位4位までに入らなければならない。だからどのチームも開幕からそういう思いで臨んできますよね。たとえ上位のチームとの対戦であっても勝ち点をもぎ取りにくると思います。
編集)開幕から第2節までというのはかなり熾烈な戦いになると。
斉藤)(第1節、第2節、勝ち点が)ゼロでいってしまうとかなりキツいと思います。(1stステージ)7試合で最大5点ずつ計35点までしかとれないから、はじめの2試合で勝ち点がとれないと相当残り5試合が厳しくなります。
編集)すると、1stステージを上位で突破するためのボーダーラインはどのくらいでしょうか?
斉藤)22〜23点くらいでしょうか。
大友)キレイに勝ち星が分かれれば、(8チームの総当たり戦だから)4勝3敗以上が上位に進出するわけで、4勝すべてでボーナス点が加点されたとすると計20点。ただ実際はそこまでキレイに星が分かれないでしょうし、ボーナス点も取れたり取れなかったりで、やっぱり22点くらいになるのではないでしょうか。
斉藤)そうですね。確実に上位進出するには、22点くらいを目標にしてくると思います。すると、星勘定からどのチームから勝ち点をとれるのかということになってきます。
クボタは台風の目になるかもしれないーー
斉藤)クボタは1試合しか見ていませんが、調子がいいですね。FWだけ朝からウェイトトレーニングしていると聞きました。接点での攻防がすごくしっかりしていました。
大友)確かにクボタは「台風の目」になる可能性がありますね。
編集)注目すべき選手は・・・
斉藤)やっぱり、立川理道でしょう。間違いなく。
大友)立川は、ジャパンでの2年間で相当ステージを上げたと思います。
斉藤)高橋銀太郎がSOで立川がCTBに入ることが多いようです。もちろん立川がSOに入るケースもあるそうですけど現在は立川がCTBの方がベターのようです。カート・モラスがケガで今シーズン厳しそうなので、パナソニック在籍していたサム・ノートンナイトが急遽加入しました(代表活動時の負傷による特例)。