両WTBとFBのバック・スリーに
秋山、和田、森田、松田の4人が
名乗りを挙げて、他チームが
羨むフィニッシャー軍団が誕生した。
転機は94年度、向井が監督に就任してから訪れた。掲げたテーマは「アタッキング・ラグビー」。選手のフィットネスを高めて、攻撃を継続させるラグビーを目指した。この間、選手の補強も着々と進み、薫田真広、村田亙、松田努、アンドリュー・マコーミックらがメンバーに名を連ねて、バックスでトライを積み重ねるチームヘの変身を試みた。
しかし結果は、V7を遂げた神戸製鋼の引き立て役に終わってしまう。この決勝戦は、ボールが滞ることなく動き続けるハイレベルのグームとなったが、結果は14-37と完敗。何よりも、志の高いラグビーをやりながら、ペナルテイ・キックを得た際に、攻めるのか、地域をとるのか、PGを狙うのかの意思統一が図られていなかったことが悔やまれた。