7月27日、リーグワンD2の三重ホンダヒートから、新加入選手とスタッフの名が発表された。
5人の選手の中でも、ファンを最も驚かせたのは「藤田慶和」の名前だった。
7人制と15人制の両方で最年少キャップ記録を塗り替え、デビュー戦から世界を相手に魔術のようなトライを重ね、15人制のワールドカップ、7人制のオリンピックでも活躍した。
藤田に移籍にかける思いを聞いた。
「この移籍についてはいろんな意見があると思うけど、これを正解にするのは自分だけ。結果で見せたい」
藤田慶和の声は力強かった。7人制と15人制両方の日本代表で最年少記録を塗り替えてきたワンダーボーイは、リーグワン初代王者となった埼玉を退団し、2部の三重への移籍を発表した。
埼玉の退団は自ら申し出たという。
「やっぱり、プロである以上試合に出てナンボ。環境を変えてチャレンジしたいと思った」
リーグワン元年は出場わずか1試合。その前の2季は東京五輪に向け7人制に専念していたため出場ゼロだった。