2月18日、リーグワン・ディビジョン1はバイウィークを終え、第8節が再開された。今節注目の一戦、横浜キヤノンイーグルス(4位・4勝2敗1分)と東芝ブレイブルーパス東京(5位・4勝3敗)は、激しい点の取り合いとなった。
イーグルスはSHファン・デクラーク、SO田村優のキックが冴え渡り、前半を終え38-15と大きくリード。後半最初も攻勢をかけ、52-15とし勝負を決めたかと思われた。後半14分、田村にシンビンが出され1人少ない状況となるとブレイブルーパスが反撃。SH小川高廣からジャック・ストラトンに交代し、アタックのリズムに変化をつけると本来のアタックテンポが戻りゲインを連発。4連続トライで37点差を11点差まで縮めた。
追い上げられたイーグルスは、マイボールキックオフからのプレッシャーで敵陣深くでペナルティーを獲得すると直後のラインアウトからゴール前でフェイズを重ね、最後はFLミッチェル ・ブラウンのトライで勝負あり。59-48でイーグルスがセカンダリーホームの大分で勝利を収めた。
試合後、イーグルス・沢木敬介監督は「前半は自分たちのやりたいプレー、チームのためにプレーする、そういう時間が続いていた。後半の最後20分くらい、負け犬というか、せっかく大分での開催でみんなで準備してきたが、すっきりしない勝ち方だった。その辺の甘さ、マインドセット、ハングリーさをつきつめないと。また来週からタフに準備していきたい」と試合内容に対して課題を呈した。
梶村祐介キャプテンも「前半はクオリティの高い40分だったが、後半、リードしながら、相手をつぶしきることができない。これがトップ4チーム相手だったら勝てるのか。そういう部分を突き詰めていきたい」と話した。
ブレイブルーパス、トッド・ブラッカダーHCは「ゲームの入りは大事であることを認識していましたが、キヤノンさんがそこはうまかった。プレッシャーを受け、ミスに漬け込まれてラインアウトもプレッシャーから7本とりきれなかった。このレベルの試合ではチャンスも少ないのでこういう状況では勝つことができない。後半、勢いを取り戻せたのはチームとしての姿勢をみせることができたのは誇りに思うが、一番の学びは、その勢いはゲームの初めから出さなければならないということ。」と振り返った。
徳永祥尭は「前半の入りからプレッシャーをうけてしまった。(田村)優さん、デクラークのキックがうまかった。ブレイクダウンでもテンポよく攻めることができれば得点出来たはずなのにそこは今後の課題です」と同じく前半入りのパフォーマンスについて言及した。
勝利したイーグルスは、次節、アウェイでトヨタヴェルブリッツと対戦。敗れたブレイブルーパスはクボタスピアーズ船橋・東京ベイと対戦する。