25日、準決勝に進出したクボタスピアーズ船橋・東京ベイは、レギュラーシーズン2位の埼玉パナソニックワイルドナイツと対戦した。今シーズンは1敗1分とワイルドナイツに勝利していないスピアーズだったが、オペティ・ヘル、ハラトア・ヴァイレア、江良颯ら準々決勝に出場しなかったメンバーも戦列に復帰。チーム層の厚さを証明した。

この試合のPOMに先取された藤原忍は2トライをあげ、さらに攻守にわたり精度高いプレーでチームの勝利に大きく貢献した。日々進化を続けている藤原に試合後話を聞いた。

クボタスピアーズ船橋・東京ベイ　藤原忍

――キックチャージからのトライにつして


チャージを狙ったら当たってたまたまトライでした。あそこはディフェンスコーチにプレッシャーをかけろと言われていたので。積極的に行ってミスも誘いましたし、これも決勝で続けていきたいと思います。

ーーフェアキャッチの方はどうですか?


マークしたところですか？　あそこ裏カバーしないとダメなんで、9番が。


ーー読んでたイメージですか?


読んでたというか、モーション入ったので、あそこ守らないといけないという、とっさに動きましたね。

ーーディフェンスよかった


ここら辺のディフェンスの仕上がりってSHとしては、僕も裏からフォワードとバックスにコミュニケーション取るんですけど、バックスの外のウィングの選手とかがすごい声をかけてもらって、ウィングが上がる時にカバーを行かないとダメなんですけど、そういうのも全部聞こえますし、すごいコミュニケーションが取れてました。

ーーストーミーの影響はあるんですか?


も、そうですし、ウィングがしっかりと役割を果たしてくれているおかげです。


ーーゲームコントロールの部分ではハイパントとか効果的だったのでは？


まずは、キックを蹴らされるキックじゃなくて、プレッシャーをかけるキックにしていこうという中で、僕たちがしっかり上げるところを上げて、プレッシャーをかける、それは良かったなと思います。

ーー以前パナソニックとやった時は、ラックでクリーンなボールが出なかった。改善できたのですか?


すごい球出ししやすかったですし、寄りも速かったので、すごく良かったです。チームでもそれが課題となったので、すごく良かったです。


ーー試合の入りから、絶対ペース掴んでいこうというのを見ていて感じたのですが


そうですね。入りの10分が肝心とみんなで共通して言っていたので、そこはキックオフの時からFWがプレッシャーかけてくれていました。


ーーシーズンの最後のタイトルがかかったここはリーグ戦とは違う集中なんですか?


もう一回お願いします（笑）。

ーーシーズンの最後のプレーオフ、準決勝、大一番で、リーグ戦とは集中の仕方が違っているのか?


違います。

「みんな疲労が溜まっている感じはしない」

ーーガンター選手のヘッドくらったあとは大丈夫ですか?


大丈夫です。痛かったですけど。


ーーご自身のプレーがプレーオフの決勝につながりましたが、今の心境はいかがでしょうか?


本当に満足せずに、次も同じパフォーマンスをしていきたいと思います。


ーー決勝はどんな気持ちで臨みたいですか?


個人的には本当に相手に一緒の大学で優勝したメンバーが2人います。絶対2連覇させないようにしっかり優勝したいと思います。


ーー連絡取ってますか?


はい。小鍛冶っていうのがいるんですけど、小鍛冶は連絡取ってます。



ーー負けへんでぐらい言ってんの?


いや、頑張れよーとか言ってます。


ーー（松永）拓朗にはない？


拓朗は割と静かなんで（笑）。


藤原忍、小鍜治悠太、松永拓朗、ファウルア・マキシ、天理大決勝進出を果たした時のコメント（2019年1月3日公開）


ーー2年前のプレーオフを勝っていった時と今とご自身とかチームとか違いはあるんでしょうか?


うーん。余裕はないです


ーーパナと東芝は１試合少ないんだけど、そういう部分の疲労ってチームどうなんですか?少しあったかな?


やっぱりチームでも調整してもらえるし、すごい調整してもらって、みんな疲労が溜まってる感じはしないです。