天理大日本一・勝者の証言_小松節夫監督「未熟な彼らが負けを経験して、崩れない修正力があった」 | ラグビージャパン365

天理大日本一・勝者の証言_小松節夫監督「未熟な彼らが負けを経験して、崩れない修正力があった」

2021/01/12

文●編集部


関西勢としては、36年ぶりの大学日本一を成し遂げた天理大学、チームを指揮する小松節夫監督が試合後に話した思いを余すところなくお届けする。

「努力次第で関西のチームでも日本一になれる」

何回か決勝で負けていまして、今日も決勝ということで、今までのうちチームは東京で大きな試合でなかなか実力を発揮できず悔しい思いをしていたが、今日は実力を出し切ろうと送り出しました。強い早稲田さんのアタックに対して崩れかけたところで、ディフェンスで頑張って走って何回も起き上がってディエンスして、早稲田さんのアタックプレッシャーをかけられたことが勝因になったと思います。本当に学生たちが実力を発揮してくれて、素直に嬉しく思います。

1年生から経験するSH藤原忍

1年生から経験するSH藤原忍

本当に学生たちがハードワークした。今年はすごくいいチームで、キャプテン中心に学生がいいチーム作ってくれた。自分たちで乗り越えてくれたと思います。我々だけでは到底乗り越えられなかった大学、天理市民皆さんのおかげで活動再開できた。そういう意味ではその恩返しをしたいと思ってやってきました。勝つことができて、喜んでもらえることができて嬉しい。今までの卒業生たちの悔しい思いを今日学生たちが晴らしてくれた。今までいろんな方にご支援いただき、ようやく今日優勝することができました。



――今年のチーム強さは?


過去の決勝に出たチームと比べると、経験値が高かった。彼らは1年生から3回悔しい思いをしていた。そういう子たちが数多く4年生にいた。決勝にかける思いが過去2回と違った。


――関西リーグの序盤はあまり質が高くなかったが、今日は質が高かった


まず、試合経験がなかったので序盤はかなりバタバタして苦しみました。関学の試合あたりから悪いところが出て、同志社戦もそう。ディフェンスが修正点から入りましてアタックの精度も上がった。流通経済大さんのゲーム前の準備で、前を出ようと若干システムを変えました。

また流通経済大さんのアタックがフラットに走り込んでくるアタックをしていた。ディフェンスを修正しながら、もともと天理大がやっていたようなアタックに修正して、アタック、ディフェンスから少しシステムが変わりまして、試合をするたびに精度が上がっていくように感じた。

2年前の決勝戦。小松監督は「明治大学さんは、昨年のこの舞台で1点差で負けて、今年再びここに来て優勝している。自分たちもこの悔しさを忘れずにこの場面を心に焼きつけろ」と選手たちに伝えた(写真も2年前のもの)

2年前の決勝戦。小松監督は「明治大学さんは、昨年のこの舞台で1点差で負けて、今年再びここに来て優勝している。自分たちもこの悔しさを忘れずにこの場面を心に焼きつけろ」と選手たちに伝えた(写真も2年前のもの)

――大学4年時に負けたのは早稲田大でした。その早稲田大に勝った


一度、花園で、大学選手権で勝ったので、早稲田大に勝つというのは一度経験していた。大学4年の決勝で早稲田さんに負けたので、実は私は4度目ということがありました。


――過去、勝って泣くことはないとおっしゃっていましたが・・・


嬉しさが勝ちまして、勝って泣くことはなかった。学生の笑顔を見て幸せでした。


――これまで決勝で実力発揮できなかったが、今回は実力を出せた要因は


経験ですか。未熟な彼らが負けを経験して、昨日のミーティングでも学生たちも話していたが、自分たちが何やっても大丈夫。ミスもありトライも取られるときもあるが、崩れないような修正力があった。

――春、夏、関東のチームと試合できなかったが、どうやって関東のチームのブレイクダウンの対策したのか


具体的な対策していない、予備知識もなかった。やってみないとわからないというマインドでやっていた。ゲームをしながら何があっても対応できるようなマインドで戦った。結果的に、接点で前に上がらないと強い接点できないが、前に走り込んで接点を上げること、それが割と上手くいっていた。

――関西勢として36年ぶりの優勝です


同志社以来全然勝っていない、決勝にいったのも過去同志社だけで、10年前に天理大が行って、同志社に次いで2校目になりたいという思いがありました。決勝に進出していて優勝できていないのが東海、筑波、天理とある中で、なんとか優勝したいと思っていました。伝統校は昔から強くて、あまり多くの大学が優勝していなかった。ハードルが高い、敷居が高いなと思いをずっともちながら悔しい思いをしてきた。

それを超えて同志社に続いて2校目なったのも嬉しいですし、36大会ぶりに優勝して関西でも優勝できるんだと、我々が勝つことで励みになり目標にもなりますし、関西のチームでも努力次第で日本一になることをわかっていただき、関西のレベルが上がっていくんじゃないかと期待しています。


――優勝した瞬間の感想


日本一になったなと、日本一やと思いました。

この経験は必ず未来につながる―天理大・ファイナルでの戦いに敗れる

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