誰もが目を疑った。今シーズン、一番優勝に近いチームとして結果を残していた明治大学。対抗戦では優勝。準決勝の東海大戦でも快勝。戦前の下馬評でも優位とされていたが、前半終了のスコアボードには0-31。4トライ、1PGを奪われ、ノースコアという衝撃の結果だった。後半、もう一度自分たちのやるべきことを見直し、全員が徹底的にハードワークする、明治本来の形が戻り立て続けにトライを奪い、10点差まで追い上げを見せた。それでも追いつかずノーサイド。連覇を果たすことができなかった。明治大学、田中澄憲監督、武井日向キャプテンの試合後記者会見と山村和也バイスキャプテン、来年最終学年としてチームに残る、箸本龍雅選手のコメントを紹介。
「前半の結果が全て」明治大学・田中澄憲監督
――前半の失点の原因は?
まだちょっと詳しいことはわかりませんが、間違いなく、早稲田大学さんがしっかり準備してきたなと。アタックで主導権を握られて、コントロールされていた状況だった。アタックに関しても粘り強いディフェンスで一時的なパニックに陥ったのかなと思います。
――パニックの要因
前半は相手のアタックに対してすごくディフェンスが狭かった。特にブレイクダウンになったときに、ブレイクダウンに寄ってしまってディフェンスしていることが多かった。後半は修正できたが、(前半)一人一人差し込まれて寄ってしまったということがあるのではないかな。