連覇を逃した明治―31点差も最後まで反撃をみせるも届かず | ラグビージャパン365

連覇を逃した明治―31点差も最後まで反撃をみせるも届かず

2020/01/12

文●編集部


誰もが目を疑った。今シーズン、一番優勝に近いチームとして結果を残していた明治大学。対抗戦では優勝。準決勝の東海大戦でも快勝。戦前の下馬評でも優位とされていたが、前半終了のスコアボードには0-31。4トライ、1PGを奪われ、ノースコアという衝撃の結果だった。後半、もう一度自分たちのやるべきことを見直し、全員が徹底的にハードワークする、明治本来の形が戻り立て続けにトライを奪い、10点差まで追い上げを見せた。それでも追いつかずノーサイド。連覇を果たすことができなかった。明治大学、田中澄憲監督、武井日向キャプテンの試合後記者会見と山村和也バイスキャプテン、来年最終学年としてチームに残る、箸本龍雅選手のコメントを紹介。

「前半の結果が全て」明治大学・田中澄憲監督

――前半の失点の原因は?


まだちょっと詳しいことはわかりませんが、間違いなく、早稲田大学さんがしっかり準備してきたなと。アタックで主導権を握られて、コントロールされていた状況だった。アタックに関しても粘り強いディフェンスで一時的なパニックに陥ったのかなと思います。

――パニックの要因


前半は相手のアタックに対してすごくディフェンスが狭かった。特にブレイクダウンになったときに、ブレイクダウンに寄ってしまってディフェンスしていることが多かった。後半は修正できたが、(前半)一人一人差し込まれて寄ってしまったということがあるのではないかな。

――何か前半終わってアドバイスしたか・


自分たちのラグビーをしていなかったので、ファンダメンタルの部分でやってきたことを出そうと確認しました。差し込まれた部分は特にFWというよりBKの部分が多かった。早稲田さんがアングルをもらう前にチェンジするとか、きめ細かいアタックしていたので、1対1を作られたし、いいディフェンスができなかった。

――決勝までの間、準備のところで悔やまれる点は?


これからですね。自分たちではいい準備できたと思っていましたし、そこで勝てなかったということは準備の段階で何か足りなかったということ。結果が出たので、レビューして次のシーズンに向かいたいと思います。

「我慢強くディフェンスしきれなかった」明治大学 武井日向キャプテン

――前半の失点の原因


前半、早稲田大学さんのアタックにディフェンスが我慢しきれず、本当に一人ひとりにゲインライン切られてしまったこと、そこからディフェンスが整備されずアタックがはじまって、その繰り返しだと思います。本当に自分たちのディフェンスが我慢しきれなかったこと、早稲田大さんのアタックがすばらしかったこと、1個1個のフィジカルで負けたことがああいった結果になったと思います。


――後半1本取って、TMOの後、スクラムでターンオーバーされたことは?


あのような場面で守り切ったことは流れをつかんだと思ったが、スクラムで意志統一されてなかったというか、まとまって組むはずが、まとまってできなかった。早稲田さんがプレッシャーかけてくることはわかっていたが、意志統一できず組んでしまったこと原因だと思います。

――パニックが起きた要因は?


本当に、我慢しきれなかった。思い描いたようにできず、我慢しきれずに、ボールを取り返すことに意識し過ぎて人数をかけ過ぎてしまったときもありましたし、我慢強くディフェンスしきれなかったことが要因だと思います。


――1対1については


やっぱり早稲田さんの力強いアタックは感じましたし、明治大としては食い込まれてしまた。そこをしっかり我慢強く押さえていれば良かったですが、早稲田さんがあの敗戦からすごく力強くなった。ハングリーに来た感じかなと思います。


――12月の対戦に比べて誤算だったり、相手が良かったりしことは?


明治の思っていた以上に早稲田さんが準備してきた。僕たちもしっかり準備したが、早稲田さんに封じられて、早稲田さんが思うようなアタックをした。12月1日は僕たちが思うようなラグビーができたが、させてもらえなかった。早稲田さんのすごい力だなと思います。


――57,000人の大観衆の影響は?


本当にコミュニケーションが取りづらい中で、そこは想定していたが、こういう舞台だからではないですが、最初の得点を取られて劣勢になったとき、もう一度、意志統一することができなかった。主将として僕の準備不足かなと思います。

――後半、何を確認して、アタックも勢いづいたが、その理由は?


本当に、勝つことしか考えていなかったですし、スローガンの「真価」というのが苦しい状況で試されるというのを話して、それがチームとして後半の入りから逆転するぞという気持ちにもう一度、統一されたかなと思います。




「前半のああいうかたちで折り返してしまったことが敗因」 明治大学 山村和也バイスキャプテン

試合は負けてしまいましたが、それまで今まで積み重ねてきたこと、国立競技場という場所で多くの方が見てくれている中でプレーできたことはいい経験になりました。試合の入りが悪くて、早稲田さんの準備してきたアタックに対して後手にまわってしまって、前半ああいうかたちで折り返してしまったことが敗因になったと思います。

――焦りはなかった?


きつい試合展開になることは予め予想していたので、今までよりは慌てることなく、落ち着いて選手間でコミュニケーションをとりました。


――後半、どのように立て直しを図ったか?


ディフェンスのところで後手に回ってしまっていたので、そこの部分で早くセットしてラインスピードをあげる。アタックでは一人ひとりがレッグドライブして、前に出れればスペースが空いてくるのでそこへしっかりボールを運ぼうと話をしました。

――あと一歩届かなかった


前半、あそこまで点差をつけられてしまい、最終的には追いつけなかったんですけど、一人ひとり諦めることなくやり続けたことは、単純に負けるよりは次につなげることができたかなと思います。



「来年は早稲田に勝って優勝したいという気持ちが強くなった」明治大学 箸本龍雅

前半相手にスクラムを押されて簡単にいかれて、後半少し立て直したんですけど、前半の入りが悪かった。向こうのハーフ団に右・左と攻められて、明治が一人ひとりの(ディフェンスラインの)幅がせまくて、スペースを作らせてしまった。1対1のタックルの精度がわるかった。明治としては前に出ながらディフェンスでエリアを取って行きたかったんですけど、1対1の勝負に前半は負けてしまった。


――後半に向けてハーフタイムはどんな話を?


ハーフタイムでキャプテンが、一人ひとりの役割を再確認して、それをやり通せば、明治らしいアタックができるという話をしてくださいました。みんなでもう一度確認して後半に臨みました。後半追い上げていた場面では、いけるというよりは試合を楽しんでいたと思います。マイナス思考もなかったですし、明治らしいアタックが後半できていましたので楽しんでいたと思います。

――対抗戦を含め、早稲田に対して修正しきれなかった部分はあったか?


ハイボールのキックのところで、対抗戦の早明戦ではやられていましたが、明治が修正するのが遅くなってしまった。キックの処理をもう少し修正したかった。


――来年は最終学年として残ります


残る選手たちは今日の試合がいい経験になったと思います。来年絶対、早稲田に勝って優勝したいという気持ちが高まったのは良かったと思います。


――4年生に対する思いは


LOの辻惇朗さんという先輩がいるのですが、その先輩たちをいいかたちで送り出したかったんですけど残念です。


――国立競技場でのプレーは


めっちゃ楽しかったです。素晴らしい環境を用意してくださった方々に感謝したいです。ここでまたやりたいです。

記事検索

バックナンバー

メールアドレス
パスワード
ページのトップへ