5月11日、12日の両日、静岡県・エコパスタジアムでは「太陽生命ウィメンズセブンズシリーズ2024・昇格大会」が行われた。来シーズンコアチームとして参戦する権利をかけて9チームが1つの出場枠をかけた戦いを繰り広げた。
ファイナルはブレイヴルーヴと北海道バーバーリアンズディアナの対決
決勝進出を果たしたのはブレイヴルーヴと北海道バーバーリアンズディアナの2チーム。
先制したのはブレイヴルーヴ。佐々木千颯がトライ決め、サクラフィフティーン、安尾琴乃がゴールを決めて7-0。対するディアナはサクラセブンズ・三枝千晃が強烈なハンドオフでアウトサイドを抜けるとそのまま走りきりトライ。佐藤優のゴールも決まり7-7の同点。さらに前半ラストプレーでグローディア・ブルムフィールドのトライでディアナが14-7とリードして前半を終えた。
後半1分、再び三枝千晃がこの日だけで7本目となるトライを決め引き離しにかかる。追いかけるブレイヴルーヴは安尾琴乃が裏に出るも、サクラフィフティーン、ンドカ・ジェニファーが捕まえてジャッカルを決めチームのピンチを救った。結局そのまま試合終了。
21-7でディアナが勝利し、2025年シーズンのコアチーム昇格を決めた。
北海道バーバーリアンズディアナ 吉田鳳子主将
昨年は決勝戦で最後のもう数十秒のところで負けてしまって本当に悔しくて、来年は絶対に戻るぞという気持ちで練習していたので今日はすごく嬉しいし、私達の日になったと思います。
ーー試合を重ねる毎にチーム力が大会中に上がってきたようにも見えました
そうですね。普段よりもコミュニケーションがどんどん増えて、みんながポジティブな姿勢が出てきて、それが勝利につながったと思いますし、チーム力もビルドアップしたかなと思います。
ーーいつからキャプテンになりましたか
去年負けてからです。コミュニケーションは試合の前も、私からもポジティブな声がけを心がけるようにしています。
ーー決勝の前は?
いつも通りにしようというふうに伝えました。(いつも通りとは)お互いを信じて、自分だけのプレーじゃなくてチームで一つになるプレーを心がけています。
ーーこのチームはいつからスタート
2月くらいですね。コミュニケーションを高めるために、練習以外での会話も大事にしようとしています。言葉の壁はどうしてもあるので、そこが大変だったんですけど、喋れる人が橋渡しになってつなげてくれました。
ーー2月だとまだ雪がありますね。
グラウンドの横にビニールハウスがあってちょっと面積が狭いんですけどそこで練習したり、今年から体育館も使えるようになったのでそこでも練習してきました。
ーー公式戦の機会が少ない中でどうやって試合形式の練習をしてきましたか
今回はこの大会の前に関東セブンスだったり、関東で活動しているチームに強力してもらって練習試合をしてきました。北海道バーバーリアンズは男子のチームもいるのでその選手に強力してもらいながら、ディフェンス練習をしてきました。
ーー21-7とリードしてからの3分間は緊張した?
とっても緊張しました。でも心強いチームメイトがいるので、そこは信じて私も自分らしくできるようにというふうに心がけてピッチに立ちました。
ーー来年コアチームですが、どんな戦いをしたいですか
バーバーリアンズは特殊なチームでメンバーもまた変わってしまうと思うんですけど、この信念というかそのポジティブなスタンスは変わらず、これを根底に、メンバーが変わったとしてもみんなが信じて頑張れるという、コミュニケーションを持ちながら戦えば、勝てるんじゃないかなと思っています。
1位:北海道バーバーリアンズディアナ(昇格)
2位:ブレイヴルーヴ
3位:アザレアセブン
4位:RKUグレース
5位:四国大学女子ラグビー部
6位:神戸ファストジャイロ
7位:弘前サクラオーバルズ
8位:早稲田大学ラグビー蹴球部女子部