太陽生命ウィメンズセブンズシリーズ開幕!新加入選手情報(2) | ラグビージャパン365

太陽生命ウィメンズセブンズシリーズ開幕!新加入選手情報(2)

2021/04/27

文●大友信彦


昨年はコロナ禍で1大会も行われなかった太陽生命ウィメンズセブンズシリーズがついに戻ってくる。

開幕戦は5月1-2日の東京・秩父宮大会。その後は静岡・エコパ大会、埼玉・熊谷大会、そして三重・鈴鹿大会と続きます。エコパと熊谷は太陽生命シリーズ初開催、つまりワールドカップスタジアムでの初開催となる。

今年はどんな大会が続くんだろう?各チームはどんなラグビーを見せてくれるだろう?そもそも、各チームはどんなメンバーで大会に臨むんだろう?開幕が楽しみでいてもたってもいられない。

アルカス熊谷(2019年大会:2位)

長瀬拓美

長瀬拓美

立正大に2人が加入した。京都成章からSH長瀬拓美、那覇西からPR糸満みや。長瀬は昨秋の全国U18女子セブンズ優勝メンバーの一人で、大会では2トライをあげている。

立正大を卒業した3人、前キャプテンでサクラフィフティーン候補の阿部恵は(株)アール・ディー・シー、サクラセブンズスコッドの黒木理帆は埼玉縣信用金庫、長田いろはは関東食糧株式会社に所属し、引き続きアルカスのシニアメンバーとしてプレーする。

東京五輪スコッドは太陽生命シリーズへの出場は難しそうだが、サクラフィフティーン候補については、レスリーHCが「セブンズと15人制はラグビーという共通点が多い。セブンズでプレーする選手はそこで実戦の経験値とゲーム勘を高めてほしい」と言っている。サクラフィフティーン候補には公家明日香主将はじめシニアの阿部、鈴木陽子、古田真菜、本間美月、谷口令子、学生の西村蒼空、今釘小町と多数を送り込んでいるだけに、W杯の1年延期は太陽生命シリーズに向けては朗報。3月のサクラセブンズ候補合宿にトレーニングメンバーとして参加し、代表復帰を目指す桑井亜乃、山下果林のプレーにも注目したい。


RKUラグビー龍ケ崎GRACE(2019年大会:6位)

安井ノエル

安井ノエル

一昨季の15人制チャンピオン、RKU龍ケ崎グレースにも楽しみな選手が多数入った。木田まこ(我孫子)は、昨年11月に熊谷で行われたチャレンジマッチでサクラフィフティーン候補合宿に招集された。中学時代は陸上競技1500mで千葉県ベスト8。高校からラグビーを始め、我孫子高ラグビー部で男子とともに練習し、土日は千葉ペガサスでも練習した。

「好きなプレーはタックル」という。高校ではCTBだが、サクラフィフティーンのレスリーHCはFWとしてのポテンシャルを評価。陸上→我孫子高ラグビー部で男子と練習→グレースと同じ道を歩んだ先輩、鈴木彩夏のようにFWもBKもできるマルチな才能を開花させるか。

麻田瑞月

麻田瑞月

昨秋の全国U18女子セブンズで初優勝を飾った京都成章からは主将の安井ノエル、MVPに輝いた麻田瑞月、麻田とともにチーム最多の4トライをあげた奥田真帆の3人が加わった。昨夏のオッペンカップ優勝の国学院栃木からは佐々木理子、FWとBKを兼ね全国U18女子セブンズではチーム最多の大会4トライをあげた。

高橋優芽花

高橋優芽花

盛岡工から加わった高橋優芽花も、東北選抜で全国U18女子セブンズに3年連続出場。昨秋の北海道選抜戦ではトライ&ゴールをあげた。愛知・栄徳から加わった堀尾結愛(ゆめ)は瀬戸ラグビースクール出身。さらに筑波大からもWTB田上碧彩(たのうえ・あおい)(熊本)、SH安藤奏子(福岡明善)、順天堂大からもCTB土井美咲(麗澤)が参加。土井は千葉ペガサスでプレーしたパワフルランナーだ。
これまではどちらかというと15人制に重点を置いている印象があったグレースだが、今季はセブンズ適性の高い選手が集まった印象。ニューグレースの戦いが楽しみだ。


土井美咲

土井美咲

 

四国大学

北岡奈央

北岡奈央

四国大は2018年に創部、2019年は1,2年生のみの編成でリージョナルセブンズに優勝し、入れ替え戦では横河武蔵野アルテミスターズを破って昇格。2020年からコアチームとして太陽生命シリーズを戦うはずだったが、新昇格のシーズンは幻に。それでも、感染者の少なかった地域特性を活かし、15人制を含め合同練習や練習試合を活発に行い、1年間を有意義に過ごしたようだ。


今季の新入生は石見智翠館から北岡奈央、金島瑠奈、辰巳美咲希、南野温、京都成章から小池玉紗、石川撫子から西真央(大成寺)の6人。北岡は全国U18女子セブンズに3年連続出場し、1、2年時に優勝。高2ではU18花園15人制に出場したSH。金島、辰巳も3年時の全国U18女子セブンズに出場した。西は高1、高3で全国U18女子セブンズに北信越選抜で出場、3年時はボウル優勝に貢献した。

今季は井上藍主将ら創部1期生が4年となり、初めて4学年がそろい、選手層も厚くなった四国大。初めて戦う太陽生命シリーズで、どんな戦いをみせ、どんな成績を残すか。今季、特に注目したいチームのひとつだ。

西真央

西真央

 

大友信彦
(おおとものぶひこ)

1962年宮城県気仙沼市生まれ。気仙沼高校から早稲田大学第二文学部卒業。1985年からフリーランスのスポーツライターとして『Sports Graphic Number』(文藝春秋)で活動。’87年からは東京中日スポーツのラグビー記事も担当し、ラグビーマガジンなどにも執筆。

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