太陽生命ウィメンズセブンズシリーズ2024最終戦となる花園大会が5/25-26の2日間、花園ラグビー場で行われ、ながとブルーエンジェルスが優勝。2年連続3度目の総合優勝を飾った。花園大会の個人成績(公式記録をもとに本誌集計)は以下の通り。
トライランク

ジャネット・オケロ
1 ジャネット・オケロ(パールズ)8T
2 尾崎夏鈴(東京山九フェニックス)6T
3 アマーリ・ハラ(ながとブルーエンジェルス)5T
3 アカニシ・ソコイワサ(横浜TKM)5T
3 梅津悠月(日体大)5T
3 大内田夏月(日体大)5T
3 白子未祐(ナナイロプリズム福岡)5T
3 松田向日葵(追手門学院VENUS)5T
3 原田紗羽(日本経済大)5T
10 プルーニー・キヴィット(ながとブルーエンジェルス)4T
10 東あかり(ながとブルーエンジェルス)4T
10 モニーク・コフィ(パールズ)4T
10 サバナ・ボッドマン(東京山九フェニックス)4T
10 小笹知美(ナナイロプリズム福岡)4T
10 伊礼門千珠(チャレンジ)4T
得点ランク

プルーニー・キヴィット
1 プルーニー・キヴィット(ながとブルーエンジェルス)52=4T16C
2 ジャネット・オケロ(パールズ)40=8T
3 尾崎夏鈴(東京山九フェニックス)30=6T
4 村田彩乃(パールズ)27=3T6C
5 アマーリ・ハラ(ながとブルーエンジェルス)25=5T
5 アカニシ・ソコイワサ(横浜TKM)25=5T
5 梅津悠月(日体大)25=5T
5 大内田夏月(日体大)25=5T
5 白子未祐(ナナイロプリズム福岡)25=5T
5 松田向日葵(追手門学院VENUS)25=5T
5 原田紗羽(日本経済大)25=5T
12 津田佳梨(追手門学院VENUS)24=2T7C
13 大黒田裕芽(東京山九フェニックス)23=1T9C

村田彩乃
続いて、本大会で輝きを見せた選手たちを本誌がドリームセブンとして選出した7人はこちら。
プルーニー・キヴィット(ながとブルーエンジェルス)52得点(4T16C)

プルーニー・キヴィット
正確なゴールキック、トライも量産する決定力に加えディフェンスでの働きも出色だった。
ながとの優勝と総合優勝2連覇に貢献し、今大会の得点王とMVPを獲得。
MVP獲得は2022年鈴鹿大会、2023年熊谷大会に続き3度目。これは山本実(日体大-パールズ)に並ぶ史上最多記録となった。

ベストキッカー賞も受賞した
ジャネット・オケロ(パールズ)40得点(8T)

ジャネット・オケロ
鈴鹿大会では堤ほの花、ニア・トリバーに続く100Tを達成したトライ・クイーンは、花園大会でもトライ王に輝き年間4大会すべてでトライ王を獲得。これは堤ほの花もニア・トリバーも達成できなかった偉業だ。

とりわけ接戦での強さは圧巻で、準々決勝の日体大戦ではリードされて敗色濃厚のラストミニッツに左隅の僅かなギャップを突いて逆転サヨナラトライを決めた。
アカニシ・ソコイワサ(横浜TKM)25得点(5T)

アカニシ・ソコイワサ
大会5Tは彼女にしては多くはないが、トライだけではない運動量、アシスト、ディフェンスでの働きも含めたワークレートは出色。準決勝のパールズ戦では互いに極限の疲労にあった延長戦、ハーフウェーから独走、オケロを振り切ってサヨナラトライ!決勝は敗れたが、横浜TKMを今季最高成績の2位に引き上げた!

アカニシ・ソコイワサがジャネットを止める
白子未祐(ナナイロプリズム福岡)25得点(5T)

白子未祐
懐の深さ。ハンドオフと外へのステップ。準々決勝の追手門学院VENUS戦のハットトリックなど今大会5トライをスコア。実戦経験ほぼゼロのまま東京五輪代表に抜擢されたシンデレラガールが経験を積み、ついに大器覚醒の季節を迎えた!

松田向日葵(追手門学院VENUS)25得点(5T)

松田向日葵
ランニングフォームの迫力、力強さは抜群。相手タックルを突き抜けるパワーは国内女子選手でも屈指のポテンシャルだ。今季は4大会合計20トライ。オケロ、ハラ、アカニシに次ぐ4位で、国産選手ではトップのトライ数。近未来のサクラセブンズ、サクラ15での活躍に期待!
原田紗羽(日本経済大アマテラス)25得点(5T)

原田紗羽
初戦で東京山九フェニックスを破り太陽生命ウイメンズセブンズシリーズ参戦2年目で初の8強進出を果たしたアマテラスをエースとして牽引。視野の広さとオプションの多さが光り、プールのフェニックス戦で2Tをあげ、コアチーム残留を駆けた最後のフェニックス戦でも2トライ。残念ながら降格となったが、来季復帰すれば4年のシーズンはまた上で戦える!
伊礼門千珠(チャレンジ/佐賀工3年)20得点(4T)

伊礼門千珠
12人全員が高校生という編成で臨みながらプール戦ではアルカス熊谷を撃破!DAY2の9位以下戦でもアルカス、PTSを連破して今季最高の9位に躍進したチャレンジチームのエースとしてトライを量産。重心の低いブレないランニングフォームが生み出すスピードが光るユース最速のトライクイーン候補だ!

年間トライランキング
1 ジャネット・オケロ(パールズ)34T
2 アマーリ・ハラ(ながとブルーエンジェルス)22T

アマーリ・ハラ
3 アカニシ・ソコイワサ(横浜TKM)21T
4 モニーク・コフィ(パールズ)20T

モニーク・コフィ
4 松田向日葵(追手門学院VENUS)20T
6 岡元涼葉(東京山九フェニックス)18T

岡元涼葉
7 グレイス・スチュワート(横浜TKM)17T
7 迫田夢乃(ナナイロプリズム福岡)17T

迫田夢乃
9 大内田夏月(日体大)16T

大内田夏月
10 ジラワン・チュトラクン(ナナイロプリズム福岡)15T
年間得点ランキング
1 プルーニー・キヴィット(ながとブルーエンジェルス)174
2 ジャネット・オケロ(パールズ)170
3 アマーリ・ハラ(ながとブルーエンジェルス)110
4 アカニシ・ソコイワサ(横浜TKM)105
5 谷山三菜子(日体大)101

谷山三菜子
6 モニーク・コフィ(パールズ)100
6 松田向日葵(追手門学院VENUS)100
8 岡元涼葉(東京山九フェニックス)90
9 グレイス・スチュワート(横浜TKM)85
9 迫田夢乃(ナナイロプリズム福岡)85
11 大内田夏月(日体大)82
![]() (おおとものぶひこ) 1962年宮城県気仙沼市生まれ。気仙沼高校から早稲田大学第二文学部卒業。1985年からフリーランスのスポーツライターとして『Sports Graphic Number』(文藝春秋)で活動。’87年からは東京中日スポーツのラグビー記事も担当し、ラグビーマガジンなどにも執筆。 プロフィールページへ |