本誌が選ぶ「ドリームセブン」太陽生命ウィメンズセブンズ2017・富士山裾野御殿場大会 | ラグビージャパン365

本誌が選ぶ「ドリームセブン」太陽生命ウィメンズセブンズ2017・富士山裾野御殿場大会

2017/11/15

文●大友信彦


初出場の三重パールズの優勝で幕を閉じた富士山裾野御殿場大会の個人得点&トライランキング(日本協会公式記録に基づき本誌集計)及び、大会で印象的な活躍をみせた選手を、本誌選出「大会ドリームセブン」として紹介する。

富士山裾野御殿場大会 得点・トライランク


以下は、日本協会HPの記録に基づき本誌が集計した裾野大会の得点・トライランク


<得点ランク>

1位 サスキア・モーガン (千葉ペガサス)45点 = 9T
2位 クリステン・コットレル (北海道ディアナ) 34点 =2T12C
3位 大黒田裕芽 (アルカス熊谷)  33点 = 3T9C
3位 平山愛 (チャレンジ)  33点 = 1T14C
5位 ダールス・ジョージア (三重パールズ) 30点 = 6T

得点・トライともにランク1位となったモーガン(千葉ペガサス)

得点・トライともにランク1位となったモーガン(千葉ペガサス)



<トライランク>
1位 サスキア・モーガン (千葉ペガサス) 9T
2位 ダールス・ジョージア (三重パールズ) 6T
3位 伊藤絵美 (三重パールズ) 5T
3位 山下果林 (アルカス熊谷) 5T
3位 レーノルズ・ケンドラ (北海道ディアナ) 5T


ドリームセブン・伊藤絵美(いとう・えみ 三重パールズ)

ドリームセブン・伊藤絵美(いとう・えみ 三重パールズ)

ドリームセブン・伊藤絵美(いとう・えみ 三重パールズ)


キャプテンとして三重パールズを初出場初優勝に牽引した。これまで名古屋レディース、龍ヶ崎グレースに在籍し、昨年は東京フェニックスでもプレー。7人制/15人制の日本代表を含め、豊富な経験に裏打ちされたリーダーシップ、外のスペースを走りきる決定力も健在だった。

1985年1月19日、三重県生まれ、32歳 165センチ 67キロ 住友電装所属
7人制・15人制日本代表

ドリームセブン・中村知春(なかむら・ちはる アルカス熊谷)

ドリームセブン・中村知春(なかむら・ちはる アルカス熊谷)

ドリームセブン・中村知春(なかむら・ちはる アルカス熊谷)


保土ヶ谷大会のあと、休みなくJSC次世代プログラム・オリンピアン育成事業で米国S&C合宿に参加し、帰国即の裾野大会参加。まったく休みのないハードスケジュールながら、2日間6試合で1秒もピッチを去ることなくフルタイム出場し、無駄走りをいとわず最前列から最後尾まで走り、タックルに、ランに、キックにフルパフォーマンスをみせた。年間MVPは誰もが賛辞を贈るに違いない。
1988年4月25日、神奈川県横浜市生まれ、29歳 162センチ 64キロ 電通東日本所属

7人制・15人制日本代表、2016年リオ五輪日本代表

ドリームセブン・松田凜日(まつだ・りんか チャレンジ)

ドリームセブン・松田凜日(まつだ・りんか チャレンジ)

ドリームセブン・松田凜日(まつだ・りんか チャレンジ)


大会初戦のアルカス戦では開始から立て続けにトライを決めていきなりのジャイアントキリング達成で大会に嵐を呼んだ。ランだけでなくアシストパス、ダミーも駆使したカットイン、そしてディフェンス時のタックル&ジャッカルと、ラグビーのあらゆる局面で働く驚異的なワークレートとクオリティを披露した。底知れぬポテンシャルは頼もしく、末恐ろしくもある。
2001年12月5日、東京都生まれ、15歳 169センチ 69キロ 国学院栃木高1年

ドリームセブン・光月三智(こうづき・みさと 日体大女子)

ドリームセブン・光月三智(こうづき・みさと 日体大女子)

ドリームセブン・光月三智(こうづき・みさと 日体大女子)


保土ヶ谷大会で、決勝中止による両者優勝ながら日体大を今季初優勝に導き大会MVPを受賞したキャプテンは、2週間でさらに進化。アグレッシブなサポートプレー、ワークレートを披露し、攻めてはトライにからみ、守ってはトライを防ぐ獅子奮迅の活躍。清水麻有&堤ほの花の2枚看板の不在を感じさせなかった。
1996年2月7日、山口県大島町生まれ、21歳 153センチ 56キロ 日体大4年 新南陽高出

ドリームセブン・原わか花(はら・わかば 石見智翠館高)

ドリームセブン・原わか花(はら・わかば 石見智翠館高)

ドリームセブン・原わか花(はら・わかば 石見智翠館高)


東京大会で10トライ50得点をあげ、一躍サクラセブンズにも抜擢された若きフィニッシャーは、今年の最終戦でも切れ味鋭いステップ、スワーブからの急加速を披露。龍ヶ崎グレース戦では2トライをあげた。秋田大会の7、東京大会の10、保土ヶ谷大会の2トライとあわせ4大会で21トライは、平野優芽(ラガールセブン)の19トライを抑え年間トライ王、105得点はクリスティン・コットレル(北海道ディアナ)を1点差でかわし年間得点王と2冠に輝いた。上位チームよりも毎大会1ゲーム少ない中でもトライを量産したことは賞賛したい。
2000年1月6日、新潟県生まれ、17歳、156センチ 59キロ 石見智翠館高3年 2017年サクラセブンズ

ドリームセブン・ジョージア ルイス ダールス(三重パールズ)

ドリームセブン・ジョージア ルイス ダールス(三重パールズ)

ドリームセブン・ジョージア ルイス ダールス(三重パールズ)


6トライ30得点をあげ、初出場初優勝を飾った三重パールズの稼ぎ頭になった。
日体大との決勝では相手タックルを飛び越える豪快なトライも決め、試合の流れをパールズに大きく引き寄せた。
1993年9月13日、ニュージーランド生まれ 24歳 163センチ 63キロ 四日市メリノール学院所属 2015年、2016年 NZセブンズデベロップメントスコッド、2016年ブラックファーンズ15sトレーニングスコッド

ドリームセブン・鈴木彩夏(すずき・さやか 龍ヶ崎グレース)

ドリームセブン・鈴木彩夏(すずき・さやか 龍ヶ崎グレース)

ドリームセブン・鈴木彩夏(すずき・さやか 龍ヶ崎グレース)


東京大会の5トライに続き4トライをスコア。FWとしてスクラムを組みながら、ボールが動き出せばタックルにブレイクダウンにグラウンドじゅうを走り回り、ボールを持てば100m12秒台のスピードを活かしたロングスプリントで自陣からでも一気に走りきる。チャレンジトロフィー準決勝のラガール戦では3トライのハットトリック。ロングスプリントを連続で走りきる回復力も武器だ。
1997年5月17日、千葉県生まれ 20歳 165センチ 63キロ 流通経済大学2年。
2017年女子15人制ワールドカップ日本代表

大友信彦
(おおとものぶひこ)

1962年宮城県気仙沼市生まれ。気仙沼高校から早稲田大学第二文学部卒業。1985年からフリーランスのスポーツライターとして『Sports Graphic Number』(文藝春秋)で活動。’87年からは東京中日スポーツのラグビー記事も担当し、ラグビーマガジンなどにも執筆。

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