20、21日に行われた太陽生命ウィメンズセブンズシリーズ2025・北九州大会で、自衛隊体育学校PTSがクラブとしては初の4位入賞を果たした。登録選手11名、さらに酷暑という厳しい状況の中で戦い抜いた選手たちには多くの声援が送られた。黒田美織は強みのランで3位決定戦のPEARLS戦を除いてすべての試合でトライを決め、チームからの期待に応えた。今シーズンここまで好調の要因については試合後話を聞いた。
2025/07/26
文●編集部

黒田美織
――この2大会を振り返って
うちは人数少なくて、交代もなくてちょっとタフな試合が続いたんですけど、強みのランとステップを活かしてほぼ全試合でトライがとれたのは次の試合につながるいい成果かなと思います。
――ボールをもらうための動きだったり、コンビネーションがよいですね。
そこは人数が少ないし、練習試合でもほぼあんまり変わらないメンバーなので、コミュニケーションは他のチームとは違って取りやすいですね。

――僅差で勝ち切る試合が多かったです。
自衛官なので。追い詰められれば追い詰められるほど闘争心というのが沸くのかなと勝手に思っています。私もそうなので。
――見た目でフィジカルが強くなった印象を受けます
今シーズンに向けた練習が始まってから毎日コンタクトの練習が入ってきて、そこで基礎から、タックルの基礎からやったのが粘り強いタックルになっているのかと思います。スピードトレーニングもやっているんですけど、週1、2回なんでそんなに常にやっているわけじゃないんで、練習の中でずっと走っているんでそこで徐々にプラスになってきたのかなと思います。

――これまでよりもスペースが良くみえるようになったとか変化はありますか。
見えるようになりましたね。練習試合とかで培ったのが大きいと思います。これまでは自分でコントロールできなかったんですよ。感情とかもちょっと切れやすいというか。それが少しマシになって、冷静に判断できるようになってきたかなと思います。
――それはいつぐらいからですか?
今シーズンに向けての練習試合で、結構いろんなところに遠征してやってきたんですけど、それが結構良かったのかなと思うので、メンバーが内で動いてくれるので、その時に自分は外レ休ませてもらっているいうか、ボールがまわってきたらトライを取りきるというのを自分の中では心がけています。

――黒田さんのように1発で取りきってくれるとチームとしては助かりますよね。
メンバーも(自分の強みを)わかってくれているので、内で頑張って、ボールを回して信頼してパスを回してくれるというのが結構トライに繋がっているのかなと思います。
――暑さについてはどのように対応できています?
PTSの場合、埼玉の方が暑いかなと思います。海もないし。昼に練習することが多いので、暑さについては結構他のチームよりかは耐久性あるかなと思います。(今回のようなブレイクが長いのは?)練習できないことが試合で起こるので、それを予測しながらというのはやっぱりきついですね。試合形式での練習があんまりできなくて、コーチ陣が入ってやっと試合形式とかになるので。コーチ陣と女子の選手の動きってやっぱり違うので。
実際に試合をしてみて、そう来るか、みたいな場面は結構あります。そこがきつかったですね。
――チームとしては4位は最高位になります。
私が入ってからもはじめてですし、ここまでこれたから、やる気にはつながって、次も絶対勝っていこうみたいな。結構チームの中でもありました。
――ぜひ今シーズンはトライ王目指してください!
はい(笑)。
