スコットランド戦の先発メンバーのうち、「ノンサンウルブズ」メンバー6名の1人、FL金正奎。PNC(パシフィック・ネーションズカップ)ではジュニアジャパンのキャプテンをつとめ、ピッチ内で誰よりも大声をあげてチームを鼓舞した。ARC(アジアラグビーチャンピオンシップ)2016でも若手中心の日本代表の中で、リーダーとして全勝優勝に貢献した。試合後の囲み取材でも、「代表に対する強い思い」を常に前面にしてコメントをした。そんな彼が2019年のワールドカップを見据えた、スコットランドとの大一番で先発メンバーとして名を連ねた。果たして、その思いとは…。
先発を告げられたのは16日の練習後だった。「80分出るつもりでやっていきたい」」(金)。
「力を試すいいチャンス。出し惜しみせず、自分のプレーの強み、低いプレー、ブレークダウンの粘り強さをだしていければ。相手はフィジカルが強いし、レイドローを筆頭に揺さぶりをかけてくるチームなので、まずしっかり9の起点の攻撃を止めないといけない。
そこで前に出られるとしんどい結果になってくるので。前回もそれでやられてるので、しっかりシャットアウトしていきたい。好きにさせないよう、止めたい。とにかく自分ができるところはタックルとブレイククダウンのところ、あとはリンクするところなので、80分間、愚直にやっていきたい。」
外国人選手が務めてきたポジションに身長177cmのジャパニーズフランカーがピッチにたって、スコットランドとの大勝負に臨む。期待しないではいられない。