ジェイミージャパン大分合宿で再始動-アイルランド、ライオンズ戦にむけて、リーチ・マイケル、田村優 | ラグビージャパン365

ジェイミージャパン大分合宿で再始動-アイルランド、ライオンズ戦にむけて、リーチ・マイケル、田村優

2021/05/28

文●編集部


ラグビー日本代表が5月26日、ついに再始動した。トップリーグ・ファイナルを戦った、パナソニック組、サントリー組を除くメンバーが大分県・別府合宿を開始。26日は、YO-YOテスト、そしてBroncoテスト、そしてストレングスとパワーのテストと現在のS&Cに関するテストを行った。

27日、メディアデイとして久しぶりの代表活動の様子が公開された。その様子を交えつつ、同日行われたリーチ・マイケルキャプテン、田村優選手のオンライン会見の様子をお伝えする。

「ティア1のスタンダードにもっていく」リーチ・マイケルキャプテン

――久しぶりの日本代表活動が始まりました。


ワールドカップ(W杯)が終わって確かにブランクが空いて、チームとして集まることなかったけど、この1年を言い訳せずに前向きにやっていくことが大事かなと思っています。ティア1のチームという意識を持って行動することを大事にしています。前までは16位とか10位とかティア2だったが、今はしっかりティア1になったので、それくらいのスタンダードでやっていかないといけない。新しい選手や若い選手が入ってきて、そのスタンダードをがっかりさせないように前の(日本)代表で経験した選手がしっかりいい見本になるように意識してやっています。

――ライオンズに勝つためには新しい選手のマインドを上げていかないといけない


まずティア1のスタンダード、ティア1になるためにコネクションにフォーカスしています。お互いに対してコネクションを取ることもチームとしても日本代表に対してもコネクションが大事。細かいコミュニケーションとかグループワーク、新しい選手に対して4人のサポートグループも作ってあるので、小さいところでもレベルアップできるように、ティア1のスタンダードに持って来られるように準備しています。ライオンズ戦はとても大きな試合になると思います。しっかり自分たちでやることにフォーカスしないといけない。


「ライオンズというチームの意味を理解し、わずかなチャンスで結果を残すことが自分たちの成長につながる」

――ライオンズ戦への思い


ライオンズに対しての思いはまたすくい上げてないのが正直なところです。まず自分たちにフォーカスして、どういうチームを作っていくかにフォーカスしています。ライオンズとの試合は特別の試合になると思います。特別な試合というのは、チームでしっかり教育が必要かなと思います。ヨーロッパの中ではライオンズはものすごく名誉のチームだし、すごく人生の中で強大なイベントになっています。それくらいの覚悟を持ってやってくるチームと選手なので、その覚悟に負けないように、僕たちもわずかなチャンスで結果を残すことが自分たちの成長につながる。

――今後の練習予定は、どんな感じ?


パナ組とサントリー組がまだ合流していないが、昨日、ブロンコ、ヨーヨー、筋力テストとテスティングして、今日はランニングのフィットネスメニューとかやってきて、まだまだ強度は低いですが、これから全員で合流して、日曜日の練習はラグビーの強度上がる。練習の中でティア1のスタンダードを持っていこうとリーダー陣も意識している。W杯で負けた南アフリカ代表戦のことも忘れずに コンタクトの強さを引っ張らないといけないと思っています


――ティア1のスタンダードとコネクションという言葉を具体的に 


コネクションというのは、ティア1であることの前に、いいチームを作るためにコネクションがどれだけできるかが重要かなと思います。お互いに対してのコネクション、ラグビーだけでなく、兄弟のこととか将来のこととか何でもいいから、パーソナルのレベルでコネクションをとるのがすごく重要かなと思います。

2つ目はチームに対してのコネクション。日本代表はサンルウルブズとの違いを作りたくて、日本ラグビー、日本を代表しているチーム。その覚悟を持ってやってほしいから、チームにどんどんコネクションをもってほしい。

ティア1のスタンダード、今までやっていた経験をみると、一番フォーカスしないといけないのは、リアクションのスピード、アタックと切り替えのトランジション、立ち上がるスピードも世界一を目指さないといけない。そこは世界でも引っ張っていけるスタンダードにもっていけるか。

あと勝ち方。タイトな試合でどうやって勝つか、その意識を落とし込むことが大事かなと思います。まずはそういったことにフォーカスしたいなと思います。トップリーグのスタンダード、ティア2のスタンダードとティア1のスタンダードは明らかに違う。リアクション、立ち上がるスピード コミュニケーションの質が大事になってくる。試合がタイトになったときこそ、どれだけリーダーシップグループが一つのことにフォーカスできるか大事かなと思います。

あとはホテルの中の過ごし方ですね。変な過ごし方をしないで、夜までお酒を飲んだりとか、昔のキンちゃん(大野均)みたいなことはなくそうと思います。


――リーダーシップグループについて


前回のチームの強みはリーダーシップグループとスタッフのコネクションがすごく良くて、お互い信用してやっていたのがチームの強み。今回のリーダーシップグループも前回と同じようなメンバーです。前回と違うのは僕のしゃべることが少なくて、ランニングテストの前にラピースが話したり、S&Cのセッションの前後で、マノ(レメキ)がタオルをあちこちにおかないとかボトルを持って帰ったりとかしゃべったり、言われなくてもチームを引っ張っているのはすごくいいところだと思います。リーダーシップグループがキーになると思います。


――グラウンド外とグラウンド内、これまでジャパンと同じく継続すること


今のところ、ジェイミー(ジョセフヘッドコーチ)、(トニー・)ブラウンがまだ合流していなくて、おそらく同じような戦い方になると思います。ただ世界一にしないといけないのは、トランジッション、立ち上がるスピード、リアクションスピード。そうなるまでハードな練習を繰り返さないといけない。80分(を通して)、速いリアクションスピードのためにハードな訓練が必要かと思います。


――リーチから選手に伝えたメッセージはありますか?


スクラムとセットピースにフォーカスするに思います。僕は選手たちへのメッセージは、全員が合流していなくて、なかなかたくさんしゃべることはないが、ただ日曜日に、全員が集まって練習が始まるから、それまでにお互いのコネクションをしっかり作っていくことが大事。あと僕たちはティア1の国、その覚悟を持って、どんどん、そのスタンダード上げていきましょうと伝えます。このチームにいること楽しい。どんどんいろいろ工夫して、試合に臨んで勝っては楽しいプロセスなので、選手に伝えていきたい。


――今回の雰囲気は違うものを感じた?


サンウルブズ、NDS(ナショナルデベロップメントスコッド)とか、なんだかんだ集まって、顔を知っている選手が多くて最初の恥ずかしい時期がすぐに終わりました。確かに、まだパナ組、サントリー組が合流していなくて、(その2チームに)けっこう多くのニューフェイスがいるが、恥ずかしい時期をなくしていきたい。

このチーム長くいて、今回のスタートのところで意識はだいぶ違うし、入ってくる選手は様子を知っているので、雰囲気が違う。外からみて厳しい環境がすごく多くて、すぐに合わせてやっている選手がいます。


――東芝のシーズン終わってからどんな準備をしてきたか?


残念ながら東芝、2回戦でシーズン終わってしまったけど、その終わった週からトレーニングを始めた。S&Cのメニューもらって、それをこなして、ここまで来ました。いい状態で合流できて良かった。体が終盤に向けて仕上がってきたので、少しずつ100に近いところまで来ている感じはあります。(昨日のテストも)かなり満足。まだまだ走らないといけないが、いいところまで来たと思います。


――ライオンズ戦まで短い準備期間で何を大事にしたい


ライオンズ戦にフォーカスしないといけないのは、自分たちの試合をもう1回理解することが大事。あとセットピースのところ、ライオンズは経験値が高い、スキルが高い選手がいるので、スクラムを8人で組むことにたくさん時間を使って、セットピースで、スキルフルなBKにボール出すことが大事かなと思います。

ライオンズ(にとっては)1試合目、すごく苦労する部分があると思います。試合勘がなかったり、疲れている選手もいる。完璧ではないから、一発目の試合は元気ない。自分たちにはすごくいいチャンス。ものすごく自分たちのアタックは有利になると思います。

2年後のワールドカップより、まずはライオンズ戦にフォーカス 田村優

――キヤノンでキャプテンをやって変わったことは?


あまりないです。僕が、じゃなくて、キヤノンが他の選手がいい方向に向かってくれたことが大きいと思います。みんな、今までのやっていたことが足りなくて、もっとやらないということを理解して、そこを一生懸命頑張って。(SH荒井)康植みたいに、気づいて頑張って日本代表に選ばれた選手もいますので、チームがいい方向にむかったと思います


――久々の代表活動でした。


初日とか、結構難しいことがたくさんあると思ったが、ちょっとでもいい練習ができるようにみんなが協力してできているのでいいと思います。


――改めて日本代表活動にコミットした理由は


コロナでいろんな人が大変な思いをして、僕は思っているこの気持ちが、大変な思いしている人とちょっと違うかもしれないが、僕はラグビーから離れる期間も多かったのでポジティブというか、それで、また(代表活動をしたいという)思いも湧いてきて、ジェイミーからまたチャンスをもらった。(コロナ禍で)大変な状況でもありましたが、上手く自分の気持ちが整理ついてきたかなと思います。

――代表活動がブランクがあった中で、今回のツアーの位置づけは


位置づけ…ちょっと難しいですけど、ライオンズと試合するのは、ワールドカップと試合するのと同じくらいの夢というか、ラグビー選手にとってはすごく光栄なことだと思う。そこはすごく楽しみですかね。でも、日本代表は日本で一番素晴らしいチームだと僕は思うので、そこでもう1回、今まで期間が空いて、(代表のラグビーを)見られなかった人たちに、もう一度、見せるチャンスだと思っています。


――期間が空いて、これから意識することは

 
個人的には、もう1回、チームのゲームプラン、スキルレベルをテストマッチするレベルに上げるということ、チームもそうかなと思います。


――練習中、グラウンド内で声を出していた。キヤノンでキャプテンしたことが反映されていた


あまり、特にないです。(自然でできていた)はい。

――キヤノンでもハーフ団を組んでいるSH荒井選手のいいところは?


スピード、フィットネスありますし体も張りますし、リーダーシップもある。本当に僕が助けられている部分も多いですし、(荒井)康植が日本代表に選ばれて僕も嬉しかったです。素晴らしい選手なので、こういうチームで、一緒にプレーできて僕は嬉しい。彼ももっと成長するきっかけになると思う。僕は嬉しいです。

――残りの合宿で大事にしたいことは?


チームとして一体感を持ってやることが大事。あとは自分のレベルをちょっとでも上げられるように、コーチからフィードバックもらいながらちょっとでもレベルアップしたい。


――代表活動期間が空いてリフレッシュできた?


心が充実した状態でトップリーグに臨めたのが大きかった。(ワールドカップまで頑張る?)そんなに先のこと見られないので、この合宿、ツアー頑張るという気持ちがある。今はこのツアーのことしか考えていない。僕のチョイスではないが、ラグビー選手として成長したいという気持ちはあります。日本代表にコミットして、自分の持っているものを100%、チームに還元したいと思います。

――松田力也(パナソニック)選手のプレーをどう見ていた?


もともと素晴らしい選手だし、パナソニックは優勝しています。今に始まったことではなく、ずっといいプレーしている。本当に素晴らしい選手、昔からいい選手。(ライバル心は)特にないです。一緒にチームがいい方向を向けるように頑張っていきたい。


(松田選手と対戦して)分析とか個人にフォーカスしていないが、パナソニックとキヤノンはまだ力の差があって、常に優位に試合を進められていたので、なんとか、ちょっとでも勝てるようにと考えていました。


――前田土芽選手(NTTコム)と対戦した感想は?


スキルありますし、NTTコムとキヤノンは試合をしましたが、SO(というポジション)は個人どうこうよりも、キヤノンがチームとしていいパフォーマンスができて、それが良くて、SO側としてはNTTコムでやるのは難しい試合だったのかなと思います。


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