15日、ラグビー日本代表のスティーブ・ボーズウィックFWコーチが取材に応じた。ボーズウィック氏は2012年からスポットコーチと招聘されていたが、選手引退を機に2014年6月オールタイムコーチとして正式に就任。エディー・ジャパン勝利の鍵を握るFW陣の強化に取り組んだ。南ア戦を前にチームの仕上がりはいったい。
「大きい相手に対して低く入る。どのチームよりも低く入って機能させる!」
現在のチーム状況と南アフリカに対して、ボーズウィック氏は、「非常にみんな頑張っています。悪天候の中でも努力して、選手たちは頑張っています。(南アフリカは)最も強く、最も大きいチーム。普通の戦い方では歯が立たない。ラインアウトでいろいろと工夫して、それをどうゲームで遂行できるかで決まる。」と話した。
ボーズウィック氏はサラセンズ(イングランド)でプレーし、イングランド代表の主将も務めた経験豊富な選手。日本代表が初戦に対戦する南アフリカ代表を熟知している。
「ワールドカップでは、南アフリカなどの強豪国は相手チームの分析をものすごくしている。数年前からの日本の全試合、全選手を見て、知り尽くしていると思う。」
そんな強豪国に向け、日本代表はどこまで進化し、どこに勝機を見出すのか。
「(FW陣は)フィジカル面で日本にとってものすごいチャレンジ。大きい相手に対して低く入ることが大事。(ボールリサイクルでは)近場の攻防はチャレンジになる。高く入ると苦戦するので相手より低くなること。どのチームより低く入って機能するということをやりたい」
さらにエディーHCに「世界最高のラインアウト理論をもっている」と評価されているボーズウィック氏は日本代表のラインアウトについて
「2012年から3年コーチしていますが目まぐるしい進化を遂げた。それでも世界レベルで見たらサイズが小さい、身長が低いという部分はあるので基礎をしっかりと整えることをやった。ジャンプもリフトも最大限、最高の高さを求めるために基礎を磨いた。そこが一番、成長した。」
と評価した。