5月2日、エディージャパンこと、ラグビー男子日本代表はアジアチャンピオンシップ2015リポビタンDカップで香港代表と秩父宮ラグビー場で対戦。試合の2日前までハードトレーニングを積みながら臨んだ試合でも7トライを奪い、相手の攻撃もシャットアウトする試合展開で49−0で快勝した。
ワールドカップイングランド大会でベスト8入りを目標とする日本代表にとっては通過点の一つであるが試合後にエディ・ジョーンズHC、畠山健介キャプテン代行のコメントをお伝えする。
エディー・ジョーンズ ヘッドコーチ
今日はちょっと雑だったところがより磨かれました。そして選手たちのプレーに対する意図が見られましたが個人のエラーが目立った試合でもありました。ですが選手たちの努力には非常に嬉しく思います。今日はメンタル面でのテストでした。イングランドの視察から帰ってきて、今まで一番ハードなトレーニングを今週は行ってきました。今日の試合では成し遂げなかったことありますが、間違いなく良い方向にステップを踏んでいます。
――試合の準備に対して南アフリカを意識したものでしたがその達成度合いはどのくらいでしょうか。
エディ・ジョーンズHC(以下、ジョーンズHC) 本来求めているところからはほど遠いです。今、ゲームの中でいろいろなこと試しています。今日の試合で前進したことは間違いありません。大きなステップを踏めたかと言われるとそうではありませんが、「Good(いい)」ステップを前に踏めたと思います。
――「雑な部分がより磨かれた」と言われましたがどんな部分がよくなりましたか。
ジョーンズHC ボールをもっていない場面での動き、そして相手にプレッシャーをかける点に重点をおき、ハードワークを積んできました。裏にスペースがあったところに仕掛けてハードなチェイスをして、相手にタッチに蹴りださせたというところはよかった。様々なバリエーションがついた試合を求めています。それに対して選手たちの対応力、適応力には非常に関心しています。
そしてリズムを作らなければならない時に、個人のスキルで自分たちのテンポを作ることが出来なかったことが少し残念です。香港代表に対し、全く点数を与えなかったところは良かった。また、ターンオーバーした後のリアクションは格段よくなっています。
――この試合でアタックのバリエーションを増やしたいと言われていましたが、どのくらい出来ましたか。
ジョーンズHC セットピースをさけてプレーすることは、今日のレフェリングもあるので難しかったです。スクラムもあまりきれいな状態ではなく、相手がスクラムを組む意思が無いとこちらにとっては難しいものでした。その中でも選手たちがコントロールしようという意思が見られました。
アタックに関してはいろいろとバリエーションが付けられれたと思います。ダイレクトなプレーとアイデアのあるプレーを工夫して使っていました。藤田(慶和)は出場して非常に良いプレーしてくれました。毎週、リザーブから出た方がいいのかな(笑)。本当にエネルギッシュでした。山田(章仁)もよかったと思います。二人ともボールに対して強く、そしてスペースを見極めていて、ポジティブなプレーをしていました。