南アフリカに敗戦。この負けをプラスに変える―のこり2週間で修正してロシア戦へ向かう | ラグビージャパン365

南アフリカに敗戦。この負けをプラスに変える―のこり2週間で修正してロシア戦へ向かう

2019/09/07

文●編集部


ラグビーワールドカップ2019・日本大会前、最後のテストマッチとして南アフリカ代表と戦った日本代表。22,258人の大観衆が熱戦に大きな声援を送った。本番前に優勝候補のチームと戦うこと―それはチームにとってどんな意味をもつのか。直前のテストマッチであるPNCの出来が良かっただけに、かえってチームの実力を見誤って本番を迎えるより、優勝をかけた戦いをするであろうトップチームと自分たちの力関係を直視し、さらに準備万端な状態で戦うことの有益さを選手たちはみな理解していた。

「スクラムで収穫。ワールドカップにむけて必要な試合だった」ジェイミー・ジョセフHC

試合を終え、ジェイミー・ジョセフ日本代表ヘッドコーチは試合をこう総括した。

「今日の選手たちのパフォーマンス、非常に誇らしく思います。強豪の南アフリカに対してスコアに持って行けるチャンスを作ったが、自分たちのミスで相手に逆にやられてしまいました。今回はW杯の準備のために非常に必要な試合だった。

最後の10分~15分のところで、27-7で引き離されていて、そこでしっかりチャンスをつかんでいって守備にはいるのではなく、常に攻撃的に攻め続けることをしたかったが、プレッシャーをかけられてしまい、最後7~8分で3本取られてしまった。選手たちが努力したにも関わらず、そういう結果になってしまい非常に残念です。」

SHデクラークのハイパント

SHデクラークのハイパント

さらに南アフリカの今日の戦い方については

「そして南アは2通りのゲームの組み立て型が見られた。南アは攻撃をさけていた。すぐにキックして、ディフェンスでプレッシャーをかけて、あとはセットプレーでプレッシャーをかける戦術で臨んできました。」

LOエツベスがラインアウトでプレッシャーをかけターンオーバー

LOエツベスがラインアウトでプレッシャーをかけターンオーバー

 

ハイパントでの獲得。松島と対峙するマビンピ。

ハイパントでの獲得。松島と対峙するマビンピ。

こうしたキックを多用してきたことについてジョセフHCは、


「(相手が)そういう戦い方をしてきたのは、サプライズではないですが、ただ今日は相手のどこが優勢だったかといえばハイキックの空中戦が非常に強かった。1本目から2本目もハイキックを競り負けて取られてしまい失点しました。アウトサイドバックスが大きくダイナミックな空中戦ができた。ジャパンのWTBはやはり、福岡も松島も体格が大きくないので劣勢になってしまいました。スコットランド、アイルランドもそういう戦術で組み立ててくると思いますので、そこは課題として取り組んでいきたい。」

この試合の大きな収穫といえば、スクラムだった。


「今回、セットピースにこだわってやってきたが、スクラムは非常に上手く機能していました。南アのストロングパックに対していいスクラムを組めていたのは長谷川(慎)コーチによるこれまでの献身的なコーチングのおかげだと思います。本当に感謝の気持ちを述べたい。」

と評した。

前半4分に途中交替となってしまった福岡

前半4分に途中交替となってしまった福岡

心配なのは、この試合で負傷退場となった2人。WTB福岡堅樹とNO8アマナキ・レレイ・マフィだ。福岡は試合開始直後の4分、ふくらはぎの違和感を訴え交替。マフィは右肩を負傷し後半7分に交替した。


「ケガ人のことだが、現在は明確なことは言えません。堅樹は(右の)ふくらはぎなんですが、試合の序盤でやってしまい、非常に残念です。それによって(チームの)パフォーマンスにもいろんな影響がでてしまいました。アマナキ・レレィ・マフィは肩をやっていましたが、1~2週間で大丈夫だと思います。フィジカルな試合がゆえにこういう結果になってしまいました。 」(ジョセフHC)

NO8アマナキ・レレイ・マフィ。

NO8アマナキ・レレイ・マフィ。

 

「自分たちが何をしなければならないのかわかった。2週間、十分時間はある」リーチマイケル

キャプテンのリーチ マイケルは試合を終え、スタジアムに訪れたファンに向かってこう意気込みを話した。

「今日は多くの応援ありがとうごございました。4年前より今年は、ハードワークしてきたので、このチームは間違いなく『歴代最強のチーム』になっていると思います。今日の負けから得るものたくさんあると思うので、(それを)エネルギーにして、(W杯の)予選プール1個1個大事に戦っていきたい。(これからも)熱い応援お願いします。」


試合後の記者会見では

「今年振り返ってみるとPNCからスタートして、徐々にステップアップしてきて、最後にティア1とても強い国とやって、自分たちが何をやらないかハッキリわかってきました。負けてしまったが、これで、自分たちでなにやらないといけないか、自信が少し下がるから、2週間の間にどうやって自信を乗り戻すかが大事になってきます。」

と前を向いた。

オープンスペースにキックを蹴るSOポラード

オープンスペースにキックを蹴るSOポラード

今日の戦いで南アフリカはフィジカルだけでなく、キックも織り交ぜてジャパンを揺さぶってきた。


「ディフェンスでプレッシャーをかけることが出来なかった。それで相手がどんどん蹴ってきて、WTBにプレッシャーかけられて、相手に流れを掴まれてしまった。50/50のボールでは相手の方が多くとった印象があります。」


この敗戦もすでにリーダー陣でレビューしていて


「今後の修正点はディテールにこだわることが大事。この試合でティア1の圧力、プレッシャーあらためてわかった。ディテールが落ちた時に相手にやられてしまった」


まさにティア1のチームと自分たちの現在地を改めて頭だけでなく体でも感じ取ったようだ。


ワールドカップ初戦のロシア戦は9月20日。のこりあと2週間だ。

トニー・ブラウンアタックコーチ、この戦いからベスト8入りするためにジャパンがやらなければならないことが見えただろうか。

トニー・ブラウンアタックコーチ、この戦いからベスト8入りするためにジャパンがやらなければならないことが見えただろうか。

「(修正する時間は)十分あります。時間もあるし、このチームの修正能力は高い。スタッフも修正練習を考えてくれるし、リーダーミーティングもしているし、明日の準備もしているから。

このチームは修正能力高いので十分、時間がある。強い相手、W杯前に南アフリカとやって本当によかった。あらためて、世界の強さわかりました。」

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