ラグビーワールドカップ2019・日本大会前、最後のテストマッチとして南アフリカ代表と戦った日本代表。22,258人の大観衆が熱戦に大きな声援を送った。本番前に優勝候補のチームと戦うこと―それはチームにとってどんな意味をもつのか。直前のテストマッチであるPNCの出来が良かっただけに、かえってチームの実力を見誤って本番を迎えるより、優勝をかけた戦いをするであろうトップチームと自分たちの力関係を直視し、さらに準備万端な状態で戦うことの有益さを選手たちはみな理解していた。
「スクラムで収穫。ワールドカップにむけて必要な試合だった」ジェイミー・ジョセフHC
試合を終え、ジェイミー・ジョセフ日本代表ヘッドコーチは試合をこう総括した。
「今日の選手たちのパフォーマンス、非常に誇らしく思います。強豪の南アフリカに対してスコアに持って行けるチャンスを作ったが、自分たちのミスで相手に逆にやられてしまいました。今回はW杯の準備のために非常に必要な試合だった。
最後の10分~15分のところで、27-7で引き離されていて、そこでしっかりチャンスをつかんでいって守備にはいるのではなく、常に攻撃的に攻め続けることをしたかったが、プレッシャーをかけられてしまい、最後7~8分で3本取られてしまった。選手たちが努力したにも関わらず、そういう結果になってしまい非常に残念です。」
さらに南アフリカの今日の戦い方については
「そして南アは2通りのゲームの組み立て型が見られた。南アは攻撃をさけていた。すぐにキックして、ディフェンスでプレッシャーをかけて、あとはセットプレーでプレッシャーをかける戦術で臨んできました。」