林大成「五輪以外にも自分の原動力を作り進んでいく」 | ラグビージャパン365

林大成「五輪以外にも自分の原動力を作り進んでいく」

2020/10/30

文●編集部


10月26日(月)~10月30日(金)まで、日本代表候補にあたる男子SDS(セブンズ・デベロップメント・スコッド)22名と練習生1名の23名が東京都・府中市で合宿を行っている。29日(木)、林大成(日本ラグビー協会)がオンラインで報道陣に対応した。

フルコンタクトでの試合―試合できることが何よりも楽しかったし、喜びが大きかった

今日の練習では試合をしました。前回の鹿児島合宿から、フルコンタクトで7分、そのまま通しでやるということをやってきました。試合ができるというのが僕にとって何よりも楽しみなので、まずは喜びが大きかったです。もちろんプレイする楽しみもあったんですが、セブンズは楽しさと同じくらい、キツさが伴います。自分自身ワールドシリーズの強度で大会を通して出来るほどのコンディションに戻っているという感覚は今のところちょっと分からないのですが、やっぱり楽しかったです。今日の自分自身のパフォーマンスに関しては全く満足いくものではありませんでしたが。


――鹿児島合宿と今回の合宿では、試合をやる前の準備やトレーニングはといったものを行って来たのですか


鹿児島での試合の時は、合宿そのものが長期だったのでアタックディフェンス共にフォーカスするポイントを初日から伝えられていて、それに沿ってトレーニングしていました。今回も明確だったのですが、試合の前におこなった練習が2回ほどありました。1回がアタックでもう1回がディフェンス。今回は試合まで練習する時間が少なかったです。両方の試合とも良かったところと悪かったところがしっかり出ていました自分自身もチームも。

大会とは違って試合にむけてコンディションをフルに持っていくようなゲームではなくて通常通り高い強度の練習をしていく中での試合でした。ただ、1試合分の強度ということで大会ほどの疲労はなかったです。


行われるかどうかわからないオリンピックだけでなく、自分のやりたいことを原動力に変えていった

――ステイホームの時期にどのように生活拠点をおいて、同トレーニングしていましたか。


3月中旬に関西の方に帰ってきて、それまでは基本的に3日以上同じところにステイするということはないんですけれども、その時は1ヶ月近くは神戸の近くにおりました。そこでのトレーニングは完全に一人ですね。ステップやシャドーパスは一人でもできる練習なのですが、ここまで(自粛期間が)長引くとは思っていなかったですけど、モチベーションを保つと言うかトレーニングに励むこと自体は難しくはなかったです。

ただ、活動がいつ再開されるか分からない状況やオリンピックが行われるかどうかわからない状況の時はさすがにきつかったときもありました。あるかないかわからないオリンピックだけをモチベーションにしてやっていくということに対して難しかった部分もありました。


――難しい状況でモチベーションを保つための何かあったのでしょうか


アスリートとしてラグビー選手として自分自身の価値がオリンピックによって左右されるというのは仕方のないことではありますが、それだけではないと思いますしたとえオリンピックが終わっても自分のキャリアは続きます。オリンピックがなかったとした時に自分自身に何をやりたいかということを考え、そこにモチベーションをおくことと、オリンピックで自分のパフォーマンスを上げていくことがさほど変わらなかったので、オリンピックを度外視にして別の自分にとっての原動力を作って進んでいくということが自分にプラスに働いていました。


――新たなモチベーションとは具体的に?


その時は…。僕自身、結構目標ややりたい事が変わりやすくてその時は何がやりたかったんだろう。僕が今活動を続けているステップでラグビーそのものを国内でもっと面白いものだということを伝えたい。僕自身ステップに対する反応は確実に感じていて、一対一の抜き合いだったり、わかりやすいい勝負だったり、多くの人がとっつきやすく見ている人が楽しみやすいものだと思うんです。僕自身、ステップを踏めるようになってプレーしているカテゴリー関係なく、プレイすることそのものが今はとても楽しいんです。

ステップでラグビーの魅力を伝えるために僕自身が世界でこのステップを使って活躍することが一番大切だと思っています。世界には多くのステッパーがいますが、自分が活躍することで世界を巻き込んでステップの大会が開けたらいいなと思っています。


自分の活動できる場所を広げて、僕自身に興味をもってもらって、セブンズを多くの人が見てくれる、セブンズをやりたいと思う選手が増えてくれると嬉しい

――セブンズの魅力を発信する上でセブンズ日本代表もう大会が世界で行われたり国内では大会が限定されていたりなかなか機会が少ないと思うんですがもし今考えてるもので何かあれば教えて下さい


もちろんセブンズをプレイすることの楽しさもありますし、ワールドシリーズのような大きな大会のエンタメ性もいいかなと思います。セブンズは、ほとんどの人が見て面白くないと言っているわけではなくて、見たことがない、興味を持つきっかけがない、競技をしたとしても国内で見る機会が少ない、というのが現状だと思います。

その状況を今すぐに変えることはとても難しいことだと思います。僕自身ができることも限られていると思います。オリンピックの後も、セブンズをプレイしたいと思っています。自分が面白いと思っているもの、価値があると思っているものを多くの方に見て頂きたいと思っています。

見てもらう機会は限られているので僕自身が活躍できる場所を広げることによって、僕自身に興味を持ってもらって、セブンズってどういう競技なのか、僕がどんなプレーをするのかというところに興味が向いた時に見てくれた人の心を動かせるようなプレーができたら僕自身もとっても嬉しいです。セブンズを多くの人が継続してみてくれたり、セブンズをやりたいなぁと思う選手が増えてくれることも嬉しいです。

――代表チームの話になりますがこの状況の中で代表の活動が始まりましたワールドシリーズや大会が開催できないというところでは強化という意味ではなかなか難しいところができると思いますが試合ができないということはどんなふうに考えてますか


ワールドシリーズのような大会では、2日で3~4試合行いますが、それが自分たちにとって成長の機会であるということは間違いないことです。ですが、そこに関しては各国も思うようにできていない状況だとは思います。僕の場合、3月にプレーをして、その後7月にプレーをしましたが、パフォーマンスが落ちているかと言われるとそこまで落ちているというふうには感じていなくて、もちろんコンディションはあげていかなければならないところはあったかと思いますが、パフォーマンスそのものが落ちているとは感じていなかったです。

むしろラグビーをできる喜びのほうが大きくてその時の方がパフォーマンスが高かったです。合宿の数や頻度はもちろん通常の時に比べると同じようにはできていませんが、自分自身の課題を合宿では勿論スキルアップのための修正する時間も限られていますし活動外の方が自分に向き合える時間がないので(今の状況が)僕自身はパフォーマンスを上げることが難しいとかあまり感じていないです。

チームとしてはやっぱりいい大会に参加することが強化にとって一番効果的であることは間違いないと思いますが。まあそれは今後という感じだと思います。

――SNSで活動されていて、手応えがあった動画は?藤田選手もSNS頑張っていますがなにかコラボしたりという話もありますか?


手応えのあった動画は3週間前に出したXリーグのアメフトのチームに僕が出向いて一対一で向こうのディフェンスの選手に対して、僕は向こうのオフェンス選手に対してディフェンスするということをやったことあります。現場での緊張感だったり、雰囲気だったり、俺も楽しみました。動画も30万回ぐらい見ていただいているんですけど、ラグビーという競技だったり、ステップというプレーが、バスケットボール、ハンドボール、アメフト、いくつかの競技と共通するものがあって、そういう選手達とどう歩調をとっていくということが僕自身の活動を広げるキーポイントだと思ってます。

動画は色々な方から興味を持ってもらっているのですが、YouTubeをやっていて僕自身が喜びを感じるのは、数字が伸びたというのも分かりやすい喜びではあるのですが、そんなのは一瞬で、例えばコロナ禍でずっと動画を見てこんなプレイができるようになりましたというメッセージをもらったり、数字的なものよりも誰かの成長だったり誰かの喜びを感じることができた瞬間が一番嬉しいです。



ヨシ(藤田慶和選手)とは、情報を発信することについてよく話をすることがあります。コラボしようとかっていう話にはなっていないと思います。まだまだ自由に活動できる状況ではないですしこの状況がもっと自由が利くようになって、いつになるか分かりませんが、お互いやりたいことがまだまだあると思います。僕もヨシも活動を広げていくことが自分自身にもためにもなりますし、それがセブンズラグビーにもプラスになると思ってます。またそれがいい感じでやっていけたらと思います。


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