10月26日(月)~10月30日(金)まで、日本代表候補にあたる男子SDS(セブンズ・デベロップメント・スコッド)22名と練習生1名の23名が東京都・府中市で合宿を行っている。29日(木)、林大成(日本ラグビー協会)がオンラインで報道陣に対応した。
フルコンタクトでの試合―試合できることが何よりも楽しかったし、喜びが大きかった
今日の練習では試合をしました。前回の鹿児島合宿から、フルコンタクトで7分、そのまま通しでやるということをやってきました。試合ができるというのが僕にとって何よりも楽しみなので、まずは喜びが大きかったです。もちろんプレイする楽しみもあったんですが、セブンズは楽しさと同じくらい、キツさが伴います。自分自身ワールドシリーズの強度で大会を通して出来るほどのコンディションに戻っているという感覚は今のところちょっと分からないのですが、やっぱり楽しかったです。今日の自分自身のパフォーマンスに関しては全く満足いくものではありませんでしたが。
――鹿児島合宿と今回の合宿では、試合をやる前の準備やトレーニングはといったものを行って来たのですか
鹿児島での試合の時は、合宿そのものが長期だったのでアタックディフェンス共にフォーカスするポイントを初日から伝えられていて、それに沿ってトレーニングしていました。今回も明確だったのですが、試合の前におこなった練習が2回ほどありました。1回がアタックでもう1回がディフェンス。今回は試合まで練習する時間が少なかったです。両方の試合とも良かったところと悪かったところがしっかり出ていました自分自身もチームも。
大会とは違って試合にむけてコンディションをフルに持っていくようなゲームではなくて通常通り高い強度の練習をしていく中での試合でした。ただ、1試合分の強度ということで大会ほどの疲労はなかったです。
行われるかどうかわからないオリンピックだけでなく、自分のやりたいことを原動力に変えていった
――ステイホームの時期にどのように生活拠点をおいて、同トレーニングしていましたか。
3月中旬に関西の方に帰ってきて、それまでは基本的に3日以上同じところにステイするということはないんですけれども、その時は1ヶ月近くは神戸の近くにおりました。そこでのトレーニングは完全に一人ですね。ステップやシャドーパスは一人でもできる練習なのですが、ここまで(自粛期間が)長引くとは思っていなかったですけど、モチベーションを保つと言うかトレーニングに励むこと自体は難しくはなかったです。
ただ、活動がいつ再開されるか分からない状況やオリンピックが行われるかどうかわからない状況の時はさすがにきつかったときもありました。あるかないかわからないオリンピックだけをモチベーションにしてやっていくということに対して難しかった部分もありました。
――難しい状況でモチベーションを保つための何かあったのでしょうか
アスリートとしてラグビー選手として自分自身の価値がオリンピックによって左右されるというのは仕方のないことではありますが、それだけではないと思いますしたとえオリンピックが終わっても自分のキャリアは続きます。オリンピックがなかったとした時に自分自身に何をやりたいかということを考え、そこにモチベーションをおくことと、オリンピックで自分のパフォーマンスを上げていくことがさほど変わらなかったので、オリンピックを度外視にして別の自分にとっての原動力を作って進んでいくということが自分にプラスに働いていました。