1月7日(火)、大阪・近鉄花園ラグビー場にて「花園」こと全国高校ラグビーの決勝戦、東海大仰星(大阪第1)対桐蔭学園(神奈川)が行われた。93回を迎える大会の中で、大阪と神奈川の対決は初めてのことだった(天候:晴れ、観客数:8500人)。
3度目の優勝を狙う「仰星」こと東海大仰星、2度目の優勝を目指す「桐蔭」こと桐蔭学園。Aシードの両校は、ともに決勝まで隙のない戦いを見せて上がってきた。仰星は準決勝までの4試合で225得点(36トライ)&34失点(失トライは6)、一方の桐蔭は167点(25トライ)&29失点(失トライは4)。また両チームとも大型FWで、FWの平均体重は仰星が97kg、桐蔭は95kgとほぼ互角だった。
どちらが有利かという予想は難しく、熱戦が予想された高校ラグビーNO1決定戦。前半、先手を握ったのは仰星だった。1分、自陣から回してくる相手に対し、「狙っていました!」というLO西野晃太(3年)がディフェンスで前に出て、相手のパスをインターセプトし、そのまま中央にトライ。FB野口竜司(3年)のゴールも決まって7-0でリードする。「試合の入りが少し固かったですね」(桐蔭・藤原秀之監督)
その後、「自陣からでも回していこうとチームメイトと話して決めました」(SO横山陽介主将/3年)という桐蔭は、FWとBK一体となって「アタック・シェイプ」で攻め込み、徐々に流れをつかむ。すると24分、自陣からボールを継続し、最後はWTB山田雄大(3年)が右隅にトライ。FB尾崎立洋(3年)のゴールも決まり7-7の同点に追いつく。