佐賀工業が23大会ぶりにベスト4進出! | ラグビージャパン365

佐賀工業が23大会ぶりにベスト4進出!

2024/01/03

文●編集部


1月3日、花園ラグビー場では、第103回全国高校ラグビー大会準々決勝4試合が行われベスト4をかけた熱い戦いが繰り広げられた。Aシード佐賀工(佐賀)は、中部大春日丘(愛知)と対戦した。

さらに6分にもWTB内田慎之甫のトライを決めて佐賀工業はいきなり14-0と先制パンチを食らわした。前半10分、春日丘は14フェイズを重ねゴール前に迫るもグラウディングできなかったが、ペナルティーのアドバンテージが出されていて今度はショットを選択。これを1年生FB加藤秀悟が落ち着いて決めて14-3とした。

前半6分WTB内田慎之甫のトライ

前半6分WTB内田慎之甫のトライ


NO8中川内優太が縦に突進するも

NO8中川内優太が縦に突進するも


PR堀越一真がジャッカル

PR堀越一真がジャッカル


前半14分加藤秀悟のPGが決まり3点を返す春日丘

前半14分加藤秀悟のPGが決まり3点を返す春日丘


さらに20分、佐賀工業が自陣22m手前でオフサイドのペナルティー。春日丘は迷わずPGを選択し、加藤がしっかりと決めて14-6と点差を縮めた。

前半終了間際、佐賀工業は敵陣ゴール前でのラインアウトのチャンス。ここは春日丘がしっかりとしたモールディフェンスで相手をタッチの外に押し出し、チャンスが途絶えたかと思われたが、前半ロスタイムの33分、佐賀工業はもう一度敵陣22m手前のラインアウト。春日丘がモールコラプシングのペナルティー。佐賀工業はアドバンテージある状況でアタックを継続するも繋がらず、ショットを選択し井上が難なく決めて17-6として前半を終えた。

佐賀工の強みであるモールをタッチに押し出す春日丘

佐賀工の強みであるモールをタッチに押し出す春日丘



前半終了間際に井上達木のPGが決まり佐賀工業がリードして前半を終えた

前半終了間際に井上達木のPGが決まり佐賀工業がリードして前半を終えた


後半、先にスコアしたのは佐賀工業。LO中川岳士が素晴らしい出足でタックルを決めて相手のノックオンを誘うと直後のマイボールスクラムからSH井上のパスダミーからWTB増本敦が抜けて敵陣22mに入ると細かなパスを繋いでボールをキープ。LO古賀大輝がトライ。貴重な追加点をあげた。

ここまでトライがない春日丘はようやく後半14分、敵陣ゴール前でのラインアウトのチャンスを迎える。モールからラックでポイントを作ると、NO8浜浦幸太郎が力でねじ込みトライ。24-11と点差を縮めた。

その後互いに22m内側まで攻め込むも、スコアすることができないまま刻々と時間が過ぎていき、春日丘は後半終了間際の31分LO中岡碧人がトライ。24-16と8点差。ロスタイムはまだ残っていて、直後のキックオフ、井上は低い弾道で相手のノックオンを誘うようなキックで佐賀工業がマイボールをとすると、SO服部亮太が抜け出しWTB内田慎之甫がトライを決めノーサイド。31-16で佐賀工業が春日丘に勝利し、23大会ぶりのベスト4進出を果たした。

春日丘が試合終了直前に意地のトライ

春日丘が試合終了直前に意地のトライ



佐賀工業 枝吉巨樹監督

率直に嬉しいです。自分たちは、これまで、小木総監督のときには、決勝、準決勝、4位と準優勝というのがあったんですけど、それからずっと上がれずにいました。だから今回Aシードだけれども、まずしっかり8強の壁を越えて4強に上がることがAシードに値するんじゃないかと思っていました。選手たちには気負わずに、本当にチャレンジャーのつもりで全力でやってきなさいという思いをそのまま実らせてくれたんでホッとしています。

前半うまくトライをとってくれたんですが、その後苦しい展開になるんじゃないかなと思ったらやっぱりその通りになった中で、一人ひとりが身体を張って相手の大きなFW、BKをしつこく止めてくれたなと本当に感謝しかないです。

FWのディフェンスは本当に完璧だったと思います。でっかいFWを逆にこっちも押しているシーンもあったし、押されるシーンもあったかもしれないけど、スクラムも圧倒していたし、ラインアウトのモールも組めたときには確実に前進してたんで、今日の勝利はFWの頑張りだと思っています。



(今シーズンは)やはり競ったゲームというか、タイトなゲームのが全て負けてたんで、春選抜の國學院栃木戦は2点差でしたし、ワールドユースは東福岡さんと7点差、高校総体は1点差、国体でも福岡県に1点差で負けました。逆に競った中で、どうやったら勝てるのかというのをみんなすごくイメージしていて、そういうときこそ落ち着いてゲームをしようというのは、今日は特にそういうマインドでやってくれたんじゃないかなと。その辺が一番選手たちが成長していると思うし、慌てなかったですね。


(今回勝ち切れた要因は)ゴール前まで攻められた時に、服部が蹴り出してハーフラインまで一発で持っていったり、井上が苦しい時にタッチキックを的確に出してくれた、あそこはやっぱり勝負の揺れるところを安定させてくれましたね。


(4強にむけて)自分たちがやるべきことをしっかりやるということと、あとはやっぱり組み合わせ次第になるんですけど、どんな相手が来てもうちはチャレンジャーなんで。最後はもうてっぺん目指して頑張ります。小城総監督も準優勝で終わっているんで、「優勝して総監督を天井まで上がるくらい胴上げしよう」というのをみんなのキーワードにしたいと思います。



佐賀工業 SH井上達木



キックの使い方に関しては、自分たちがいつも練習しているので、そこは問題なくできたかなと思っています。やっぱり服部との阿吽の呼吸で陣地を取れてチームを勝たせられたので本当に嬉しいですね。

(最初に2トライをとってからのゲームマネジメント)選抜の國栃戦でもこういう展開があったので、そこはもう一度冷静になって、ゲームをコントロールしようと話をしました。

(今シーズン競った試合を勝ちきれなかったことがこの大会でプラスになっている?)本当にそうですね。選抜も九州総体も国体も1点差で負けたりだとか、惜しい試合ばっかりだったので、そういう経験があったからこそ、こういう勝利になったのかなと思います。



(競った展開の中で、チーム内での決め事やキーワードはあるか?)決め事ということはないですが、やっぱり自分たちのチームのスローガンである「不撓不屈」の精神を出して冷静に頑張ろう、そういう声がけをしました。

(4強に向けて)チームとしても久しぶりの4強ですし、自分は1年から出させてもらって初めての4強なので緊張する部分もあると思うんですけどやっぱりそこは気負わずに冷静な判断をしてチームを勝たせたいと思っています。

まだ満足していなくて、自分たちは本当に1年間、この花園の日本一というところを目指してきたのでしっかりあと2試合戦っていきたいです。


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