3月31日、第23回全国高校選抜ラグビー大会決勝は東福岡(福岡)が1回戦で対戦したチームからコロナの陽性者が出たため辞退勧告を受け入れて辞退し報徳学園(兵庫)が優勝、東福岡が準優勝となった。なお報徳学園は兵庫県勢初の全国制覇だった。
決勝は中止となったが、40年あまり定期戦を行っている報徳学園と東福岡は、埼玉パナソニック ワイルドナイツの協力を経て、当チームの練習場「さくらオーバルフォート」で練習試合を行った。
東福岡は前日、抗原検査とPCR検査を行い、全員の陰性が確認されたという。そして両校の校長の許可を取った上で行われた。試合後、両チームの監督、キャプテンが今の思いと今回練習試合を開催するに至った経緯について取材に応じた。
2022/03/31
文●編集部
報徳学園 西條裕朗監督コメント
――兵庫県勢初の日本一となりました。
記録に残るので良かった。子どもたちが好きでラグビーをやっていて、それがこういう子たちが集まると勝てるなと思いました。
創部70周年で、来週70周年の記念行事として関西学院と試合をしようと予定しています。OBのことを考えたら良かった。70年の節目で全国制覇できて良かった。選手たちの勲章になるんじゃないですかね。近畿のおかげです、(チームが)近畿にあるからこそ強くなったと思います。
――決勝は中止になりましたが、練習試合は東福岡から誘われたという認識でいいでしょうか?
昨日の早い段階で、東福岡に辞退勧告が出ていた。東福岡が(PCRなどの検査をして)条件を揃えたから試合をしました。長年定期戦をやってきた両校の関係性があったから試合をやりましたし、子どもたちの成長のためにやりました。試合をさせてもらって良かった。