12月30日、第103回全国高校ラグビー大会は3日目、2回戦が行われた。Bシード尾道(広島)は、流経大柏(千葉)と対戦。互いに自信をもっているフィジカルバトルで尾道が優勢に試合を進め、流経大柏にボールを展開させず21-10とリードして前半を終えた。しかし後半、サイドを変えた流経大柏が流れを引き戻すとボールをワイドに展開しトライを量産。21-32で勝利し、シードバックを達成した。
前半3分、流経大柏がPGで先制すると、12分、FWの接点で前に出た尾道が敵陣22mに入ると、高校日本代表候補のSH竹本悠希が裏スペースへショートパント。そのボールをFB水谷康生が抑えトライ。SO堂免遙生のゴールも決まり7-3と尾道が逆転。
さらに19分、尾道は敵陣ゴール前のモールを押し込み、HO杉本天がトライを決め14-3とリードを広げる。追いかける流経大柏も、ゴール前ラインアウトからモールを押し込みHO土方倖矢を返し14-10とする。
尾道は前半終了間際の28分、ゴール前ラックからLO辻井春希が長身を活かして相手にタックルを受けながらもボールをねじ込み中央にトライ。21-10とリードを広げて前半を終えた。
後半の入り、流経大柏は前半と同様にPGを刻んで21-13とし、迎えた7分、敵陣10m付近から流経大柏が左オープンサイドに展開。CTB阿部煌生からパスを受けたNO8佐藤椋介が相手ディフェンダーのタックルを弾き飛ばしトライ21-20と1点差としてチームに流れをもたらした。