スーパーラグビー・アオテアロア、今節注目の全勝対決、クルセイダーズ対ブルーズの一戦を振り返る。
三連覇中のクルセイダーズのホーム、クライストチャーチで行われた一戦。今季好調のブルーズがどんな戦いをするのか、試合前から大きな期待が寄せられた。前半はブルーズの好調がそのままクルセイダーズにもプレッシャーとなって押しかかった。
ラグビーモメンタムは、ボールの軌跡を追いながら、試合全体を俯瞰的にレビューするコンテンツ。両者の攻防、勝負を決する75分のクルセイダーズWTBジョーダンのトライまでの流れを見ながら振り返る。(なお、図面に表示されている各マークについては下部の説明を参考にしていただきたい)
好調ブルーズが、王者に対して攻勢をかける。それでもわずか1点差リードで終えた前半。
ブルーズWTBテレアの先制トライまでの流れをみると、クルセイダーズは全く敵陣での時間帯をつくることができていないのがわかる。ブルーズの2本のキックからの攻防でクルセイダーズは自陣から脱出できていない。
7-0とブルーズがリードして迎えた12分、相手ペナルティーから敵陣22m内側に攻め込んだクルセイダーズだったが、ブルーズ好調の要因であるDFでゴール前で粘られチャンスを活かすことができない。
前半15分すぎからブルーズは、ペナルティーで2つPGを許す。ここまで成功率が高くなかったクルセイダーズSOモウンガは難しくない角度のPGをすべて決め1点差とする。ブルーズは再び、敵陣でオフサイドのペナルティー。クルセイダーズの怒涛のアタックが始まる。14フェイズにも渡る攻撃。ブルーズはこの場面でも22mラインの攻防でしのぎきり7-6とリードして前半を終えた。