イタリア代表は21日に行われるラグビー日本代表とのテストマッチを前に札幌ドームで前日練習を行った。練習後、ゴンサロ・ケサダHCとFLミケーレ・ラマーロキャプテンが取材に応じ、意気込みを話した。
イタリア代表 ゴンサロ・ケサダHC
――現役時代、日本でのラグビーをたくさん見てきたと思う。その頃と今ではラグビーのプレースタイルは変わっていると思うか。それとも基本的に変わっていないと思うか?
日本ラグビーには、スピードと、勢いとスピードをゲームに注ぎ込む能力に長けた日本人選手が持つ、特別な強みとスキルに結びついた明確なアイデンティティがあると思う。そして、そのアイデンティティのようなものが備わっていたと思う。ワールドカップ1999での日本代表戦は、とてもいい経験だった。そして、彼らはスピードと優れたハンドリングのスキルを伸ばし続けたと思う。しかし、この数年で、日本にはセットプレー、スクラム、ドライビングモール、ラインアウト、ディフェンスが備わった。だからこそ、この成長は非常に重要だったと思う。
――あなたのチームの総キャップ数は、私が数えたところ350くらいだと思う。2024年夏ツアー最後の試合となる。日本代表と対戦する意義は何だろうか?
たしかに、若いチームとはいえ、すでに多くの国際経験を積んでいる選手もいる。そして、彼らを連れてきた最大の理由は、本当にタフなツアーになるとわかっていたからだ。ローマからドバイ、ドバイからオークランドと飛んできた。
サモアに行く前にオークランドに10日間滞在し、冬のオークランドで雨に降られ、サモアの夏に戻り、またトンガに行く前にオークランドの寒さに戻り、東京に飛ぶ前にもう一度オークランドに戻った。そして昨日東京から札幌に戻ってきたという複雑な旅程だった。だからこのツアーでは、経験のない若い選手には過酷すぎるから、経験豊富な選手たちがいたほうがいいと考えた。
しかし、僕らは選手を良い組み合わせで臨んだし、選手たちにとっても、日本ラグビーとイタリアラグビーの関係はよく分かっている。本当に友好的な関係だ。だから、僕にとっても初めての日本だし、何人かの選手にとっても初めての日本だと思う。イタリアのラグビー界にとって、本当に良い1年を締めくくる素晴らしい機会であり、本当に重要な試合だと考えている。
――イタリアは若い選手の育成に成功している。また、多くの代表選手がベネトンに所属していることについてどう思う?
イタリアのラグビーが大きく変わりつつあるのは、ここ数年のことだ。そして、若い選手たちがこのレベルに到達したのは、これまで積み上げてきた結果だと思う。ご存知のように、今回イタリアのU20は大会で10位という成績を残した。