6月9日、16日にラグビー日本代表と敵地で戦うイタリア代表。中心選手としてゲームをコントロールするのが、25歳ながら2015年ワールドカップに出場し、すでに38キャップを誇るSOトンマーゾ・アラン(ベネトン)だ。そんな司令塔にイタリア選抜としてヤマハ発動機ジュビロと対戦した後に話を聞いた。
ジャパンは、スピードがあって、フィジカルも強く、接点も強い印象を持っている。
――ヤマハ発動機戦の感想は?
今日の試合は良かった。僕たちは1ヶ月から1ヶ月半実戦から離れていた選手も多かったので、今日のようなゲームを経験することはとても重要だった。結果としても良いものになったし、トレーニングから試合に入っていく感覚が十分に味わえたと思う。
前半、試合の最初の方は少し難しかった。ヤマハ発動機はスピードもあってコンタクトも強かった。それで、最初の10分、15分はどうしてもその対応に後手をとってしまったんだ。しかし、時間が経つにつれて、僕たちのペースで試合を運ぶことができた。
――今日の試合を踏まえて、次の日本代表戦に向けて、どんな戦いをしたい?
日本代表戦に向けては、もうちょっとアタックで我慢することが必要。今日もたくさんオフロードパスを試みたが、もっと精度を上げていかなければならないと思う。また、そこを含めてパスでミスをしてしまった部分もあったので、そこも改善しないと日本代表を相手に勝つことは難しくなってきてしまう。だが、そこは我々の良かった部分というか、強みでもあるので、このままさらに磨きをかけていかなければいけない。