14日（日本時間15日）、ラグビーワールドカップ2023・準々決勝、アイルランド（プールB・1位）とニュージーランド（プールA・2位）がスタッド・ドゥ・フランスで激突。優勝候補同士の一戦は最後の最後まで「死闘」。28－24でニュージーランドが勝利し準決勝進出を決めた。アイルランドは8度目の準々決勝敗退となった。

前半8分、SOリッチー・モウンガのPGでニュージーランドが先制すると、14分にもCTBジョーディー・バレットがロングPGをきめリードを広げる。さらに前半19分、ニュージランドはFBボーデン・バレットがショートパントを裏のスペースに蹴り込み自らキャッチし、SHアーロン・スミスが左のアウトサイドにできたスペースを見逃さず素早く展開。WTBレスター・ファインガアヌクがトライ。0－13とリードを広げる。

アーディー・サヴェアのトライ

追いかけるアイルランドは前半27分、CTBバンディ・アキのトライで10－13と反撃に転じるも、NO8アーディー・サヴェアのトライでニュージーランドも流れを渡さない。しかし、アーロン・スミスが故意のノックオンでイエロカードが出された隙に、ギブソンパークがトライを決め17－18とアイルランドが1点差にして前半を終えた。

後半チャンスを迎えたのはアイルランド。52分、フェイズを重ね敵陣22m内側に入り込むも、NO8アーディー・サヴェアがジャッカルを決めトライを許さない。ピンチを脱したニュージーランドは、自陣10mのラインアウトからSOモウンガがビッグゲイン。WTBウィル・ジョーダンが今大会5トライ目を上げて17－25とした。

試合も終盤の64分、アイルランドはゴール前のラインアウトを押し込みペナルティートライを決め再び24－25の1点差とする。ニュージーランドはHOコーディー・テイラーにイエローカードが出されニュージーランドが1人少ない状況となる。

68分、アイルランドは自陣10m付近でペナルティ。ジョーディー・バレットが44mのPGを落ち着いて決め24－28とし貴重な追加点を上げた。

4点を追いかけるアイルランドは数的優位の時間帯。70分、敵陣深くでペナルティを獲得。ゴール前ラインアウトからモールを組んで一気にインゴールへ前進するも、ジョーディー・バレットにボールのグラウディングを阻止されて最大のチャンスを逸した。