太陽生命カップ2017・ラグビースクール日本一は横浜ラグビースクール | ラグビージャパン365

太陽生命カップ2017・ラグビースクール日本一は横浜ラグビースクール

2017/09/19

文●編集部


9月17日から水戸・ケーズデンキスタジアムで開催されていた太陽生命カップ第8回全国中学生ラグビーフットボール大会は、最終日の19日、中学生の部、ラグビースクールの部、そして女子ラグビーの部、各ブロックで決勝戦が行われた。ラグビースクールの部は、横浜ラグビースクール(横浜RS)と長崎ラグビースクール(長崎RS)が対戦した。

流れを引き寄せた、キャプテンの突破

相手に絡まれても、猛進。WTB佐藤キャプテン

相手に絡まれても、猛進。WTB佐藤キャプテン

先制したのは、横浜。「チームのいじられキャラ」でありながら、身長175cm、体重90kg、圧倒的な体格とスピード兼ね合わせたキャプテンWTB佐藤健次(3年)が相手ディフェンダーを弾き飛ばす快走でトライ。

 

前方にあいたスペースを見つけると自らボールをキャリーしたSO吉田

前方にあいたスペースを見つけると自らボールをキャリーしたSO吉田

このトライで流れをつかんだ横浜は、続く12分にも佐藤の突破からディフェンスラインを崩すと、SO吉田輝雅(3年)が相手スペースをつきゴール中央へトライ。CTB亀井貴史(3年)のコンバージョンも決まって12−0とリードを広げた。

 

 

亀井のコンバージョンも決まりリードを広げた

亀井のコンバージョンも決まりリードを広げた

 

さらに、横浜は18分、22m手前のラインアウトからPR倉島昂大(3年)がポイントをつくり、オープンサイドへ展開すると、ボールは三度、佐藤へ。パスを受けた佐藤がここでも相手ディフェンスに絡まれながらも力強く突進。ゴール中央へトライ。19−0として前半を終えた。

後半に入りスコアをあげたのは、横浜。佐藤がトライをあげハットトリック。26−0と大きくリード。

NO8川上が突破。

NO8川上が突破。

それでも、「低いタックルでボールに絡んで、ターンオーバーしてアタックするということで1年間走り込んで来た」(長崎RS・本多輝大監督)という長崎RSは、疲れの見えてきた横浜に対しボールを繋いでゴール前まで攻め込むと、試合終了間際の21分FW高比良駿介(3年)がトライ。

FW高比良駿介がトライ

FW高比良駿介がトライ

SO筒口允之(3年)のコンバージョンも決め、これまで積み上げてきた成果を見せた。試合は、そのままノーサイドを迎え、26−7で横浜ラグビースクールが長崎ラグビースクールに勝利し、3年ぶり2度目の優勝を果たした。

優勝した横浜ラグビースクール・井ノ口 昌吾監督は「ちゃんと準備したことが出来たのでいい試合だった。長崎さんのビデオもだいぶ見ました。準備していたことを、選手たちが判断してやり通してくれた。」と選手たちを讃えた。

長崎ラグビースクール、本多輝大監督は「(敗因は)フィジカルの差。果敢にタックルにいけとは言ってきました。体が小さいチームでも通用するということを見せつけてこいと送り出しましたが桁違いでした」と試合を振り返った。

横浜RS・井ノ口監督

横浜RS・井ノ口監督

先発メンバーの平均身長は170cmを超える、横浜のメンバー。井ノ口監督は「キャプテンの佐藤を中心に、体も心も大きな連中です。中学1年の頃は体も小さかったですけれど、練習をやってレストをやって栄養をとって、そういうことを彼ら自宅でも実践してくれ大きくなりました。栄養面については、保護者向けにやったり、練習後すぐの栄養補給の部分など選手たちに知識として与えています」と明かした。

また練習について、「部員が500人ほどいます。全員が一つのフィールドで一斉に練習をするため、彼らが練習出来るスペースはインゴールぐらい。練習最後の1時間くらいです。全てのフィールドを使った練習をできるのは」という。そしてその中身は、「4時間のうち2時間は体幹トレーニングとアジリティーが中心」という。

スーパーラグビーなど海外ラグビーも大好きで「その分、きつい練習も乗り越えてくれる」という意識の高さも伺える。全員、高校でもラグビーを続けるということで、彼らユース世代の活躍から目が離せない。

 

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