12月23日、秩父宮ラグビー場では第35回東日本中学校ラグビー大会(11月8日開幕)の決勝と三位決定戦の2試合が行われ、第一試合の3位決定戦では本郷中学(東京2位)が後半残り1分で逆転し22−21で茗渓学園中学(茨城・千葉1位)勝利。第二試合の決勝は昨年優勝の國學院久我山中学と昨年三位で初優勝を目指す秋田市立将軍野中学の対戦。第一試合の興奮冷めやらない中、12:00にキックオフされた。
前半7分に久我山がWTB杉本大雅のトライで先制。将軍野はFB吉尾秦成のビッグゲインから敵陣に攻めこむと14分、ゴール前ラインアウトをしっかりとキープしモールを作り一気に押し込みSO土肥恵太がトライ。土肥自らがコンバージョンも決めて逆転に成功する。
しかし、久我山は直後の16分、敵陣10m付近のブレイクダウンでボールを奪うと敵陣スペースへグラバーキック。反応した杉本
が相手ディフェンスを抜き去りボールをキャッチしボールをグラウディングしトライ。久我山が10−7とリードして前半を折り返した。

スタンドには秋田から多くの父兄、OBらが応援に駆けつけた
後半、将軍野が前半から優位だったモールでリズムを掴みはじめる。後半3分、敵陣22m手前のラックからモールを作ると一気に22m陣内まで押し込み。久我山のラインディフェンスを崩すと縦のアタックでさらに前進しゴール前の密集からトライ。14−10として再び逆転。
昨年王者の久我山も負けていない。7分、自陣10m付近のマイボールスクラムからFB岸本尚龍がビックゲインし敵陣22m手前まで前進。フェイズを重ね、さらに22m陣内へボールを運ぶと3フェイズ目、ゴール前ラックで後ろから走り込んできたPR江下遼にパスが通ると江下が将軍野ディフェンスのスペースをついてトライ。久我山が17−14と試合をひっくり返した。