スーパーラグビー・ヒトコムサンウルブズ3年目のシーズン開幕戦となるブランビーズ戦のメンバーが発表された。
2018/02/22
文●斉藤健仁
登録メンバー外の怪我人状況:
真壁 伸弥:足関節の捻挫と打撲
ヴィンピー・ファンデルヴァルト:鼠径部痛
ゲラード・ファンデンヒーファー: 鼠径部痛
田村 優:左膝 半月板の損傷
松島 幸太朗:右膝靱帯の怪我
福岡 堅樹:左膝、関節鏡手術後のため
「練習もメンタル的にもベストです。現状で一番(のメンバー)」
――このメンバーの意図
JJ(選んだ選手が)一番いい状態だからです。練習もメンタル的にもベストです。現状で一番(のメンバー)です。みんないい練習しています。不動のメンバーが入っていないのでサプライズかもしれませんが、こういったメンバーでやってみたいと思います。
――中村の起用の意図を
トップリーグでもすごく良くて自信を持ってサンウルブズに入ってきています。サントリーのビッグゲームでも素晴らしいパフォーマンスをしていた。昨年11月(の日本代表で)は、あまりチャンスはなかったが、今回はベストな状態で入ってきていたので、彼の力量を見たい。
――12番は立川(ハル)か中村(リョウト)で悩んだ?
リョウトは(サントリーで)いい10番とコンビネーションと合わせてきたが、ハルを擁護するわけではないが、ハルはジャパンでもクボタでもリーダーをやって、10番とか、12番とかいろんなポジションやってきている。リーダーのところの負担を軽減させて、生粋の12番として成長をさせるためにやっています。
――SH流について。初のスーパーラグビーです。
競争心の高い選手で、素早くて、賢くて、いいリーダーなのでそこを発揮してほしい。今まで日が当たらなかった選手が日本にはたくさんいて、そういう若手の才能が出てきてくれることはいいことです。彼はその一人です。
――11月の日本代表ではLとしても起用した姫野がFL6番で先発です。
トヨタでは全部出ていて、サンウルブズではリーダーの負担もない。彼をLOではなく6番で使っていって、驚かしてくれるところもあるので、彼の成長をこれから見てみたい。(ポテンシャルは)ある。
――リーチが入っていません
まだ準備できていないので。サンウルブズいい選手が揃っているので、入っていません。リーチはロックのカバーができないので、ジェームズ(・ムーア)を控えにいれました。
――動けるFLと強烈なWTBがいます。
まずWTBからです。FWのところでしっかりボールを確保して外まで回さないと彼らの意味がない。(WTBの2人は)Xファクターを持っているので気に入っています。
FWですが、まだいっしょにコンビネーション合わせていないが、これから使っていけばどんどん良くなっていくと思います。フロントローはジャバやクレイグ・ミラーもいますが日本人のフロントローを選ぶのは簡単な選択でした。
4,5番は相手が大きく、セットプレーで勢いを付けてくるチームので、身長の高い選手で対応する。ルースFWは機動力があり、ベンチのエドワード・カークも経験値の高い選手です。
リザーブのメンバーは経験の高い選手が多いので、クロスゲームになったベンチで強烈なインパクトが与えられると思います。
――ブランビーズ戦はどう戦う?
まず相手がスクラム、ラインアウトといったセットプレーで大きなプレッシャーをかけてくるので根源から止めないといけないということ、CTBテヴィタ・クリンドラニ、WTBヘンリー・スパイトといった強烈なランナーが来るので相手の勢いを止めないといけない。
あとはペナルティーしてしまうと相手の展開になってしまうので、タフですが賢くプレーしないといけない。それらをしっかりやればチャンスが巡ってくると思います。
相手は強豪チームなので、我々のテスト、試練になると思います。そして、シーズンの中で、一歩も引けない状態になるときがあると思いますが、壁に背があり前にしかいけない、サンウルブズがそういった立場にいると思うので、前進あるのみです。
斉藤健仁 スポーツライター。1975年4月27日生まれ、千葉県柏市育ち。印刷会社の営業を経て独立。サッカーやラグビー等フットボールを中心に執筆する。現在はタグラグビーを少しプレー。過去にトップリーグ2チームのWEBサイトの執筆を担当するなどトップリーグ、日本代表を中心に取材。 プロフィールページへ |