2015年ワールドカップで、世界を驚かせた日本代表の選手たちが、敵味方に分かれて戦った。日本国内のトップリーグではすでに実現したことだが、それがインターナショナルの舞台となれば話は違う。それも、世界最先端のアタッキングラグビーが繰り広げられるスーパーラグビーの舞台であればなおさらだ。
2016年5月21日。スーパーラグビー第11節。ブリスベンのサンコープスタジアムで、地元レッズと、日本から初参戦したサンウルブズが激突した。試合はレッズが先行した。
1分、ファーストスクラムでレッズがコラプシングを奪い、4分にFB五郎丸が先制PG。10分にサンウルブズもPGチャンスを得るがSOピシが失敗。14分にレッズはPKからゴール前ラインアウトに持ち込み、NO8ブローニングが素早く持ち出してトライ。五郎丸がコンバージョンを決めて10対0とする。
サンウルブズの反撃は20分から。SOピシがレッズFB五郎丸の背後にキックを蹴り、WTB山田がチェイス。インゴールで抑えることはできなかったが、直後のドロップアウトからFBフィルヨーンがカウンターをかけ、最後はピシからHO木津のクイックパスを受けたCTBカーペンターがトライ。ピシのコンバージョンも決まり7対10と追い上げる。