サンウルブズのチーターズ戦、惜しかったですね。勝てると思ったけどなあ。相手はサンウルブズの速いラグビーを明らかに嫌がっていたし、キックパスの判断と精度も良かったし、スクラムも優位に組めていた。前半はすべて上手く行っていたと思う。
本当に惜しかった。けど『得たことの方が多かった』試合だった
最後はお互いにメンバー交代があって、こっちは主力が足を攣ったりして、逆転されてしまった。残念ですが、僕は得たことの方が多かったんじゃないかと思います。自分たちがやるべきことをしっかりやれば、きちんとしたゲームができることを証明した。特に、サンウルブズがあげたトライは素晴らしかった。
前半の最初のアキヒト(山田章仁)のトライは、サンウルブズの全員がしっかりコミュニケーションを取っていましたね。SOトゥシ・ピシの目線を、FBフィルヨーンとCTB立川理道、WTBのアキヒトとみんなが感じ取っていた。
事前に準備していたサインプレーの応用かもしれないけれど、あの場面はノーサインのはず。瞬時に『コレで行こう!』という判断を共有してフィニッシュまで持っていった、世界的に見てもセンセーショナルなトライだったと思います。ワールドカップのように「今週のベストトライ」があったら間違いなく入っていたでしょう。サンウルブズはこんなラグビーをするんだ、というメッセージを世界に向けて発信した、素晴らしいトライだったと思います。