ディビジョン1・同組内1順終了後のスタッツで検証 | ラグビージャパン365

ディビジョン1・同組内1順終了後のスタッツで検証

2023/01/26

文●大友信彦


リーグワンが序盤の5節を終了した。
リーグワンのD1は12チームが2つのカンファレンス(組)に分かれ、レギュラーシーズンは同一カンファレンス内はホスト&ビジターの2回、逆カンファレンスとはホストorビジターの1回総当たりでラウンドロビン戦を行う。開幕から第5節までは同一カンファレンスとの総当たり1巡目にあたり、第6節からは逆カンファレンスとの「交流戦」に入る。いわば、リーグ戦の最初のブロックが終了したわけだ。ここで、リーグワン序盤戦の戦いをスタッツから振り返ってみたい。

ディビジョン1・全体順位

表1・第5節終了後の全体順位表

表1・第5節終了後の全体順位表



表1は5節終了時点の全体の順位。A組を赤地、B組を白地で示した。
1位ワイルドナイツから2位スピアーズ、3位サンゴリアスまでは勝点1差でひしめく。そこから少しあいてイーグルス、さらに1差でダイナボアーズとブレイブルーパスが続く。ここまで1勝止まりはヴェルブリッツとグリーンロケッツ、1分けのみ未勝利がブルーレヴズ、全敗がライナーズだ。
全体順位を組別に見ると、A組は1位のワイルドナイツのあとは5位にダイナボアーズ、6位にブレイブルーパス、8位ブラックラムズ、9位ヴェルブリッツ、11位ブルーレヴズと続く。B組は2~4位に3チームがひしめく。仮にこの順位のままでレギュラーシーズンが終わった場合は、プレーオフに進む4チームのうち3チームをB組が占めることになる。

勝点を見ると、最も多くのBPを獲得しているのはサンゴリアスとブレイブルーパス。サンゴリアスは3T差をつけた「大勝BP」を3獲得している。アタッキングチームの面目躍如だ。ブレイブルーパスは3T差の大勝BPを1、7点差以内負けの「惜敗BP」を2、あわせて3だ。大勝BPを2獲得しているのがスピアーズとイーグルス。惜敗BPを2獲得しているのはブレイブルーパスのほかヴェルブリッツ、ブルーレヴズの3チーム。どちらのBPも獲得していないのはブラックラムズとグリーンロケッツだ。

よく見ると、BPの発生状況は2つのカンファレンスで明らかに異なる。3T差をつけた「大勝BP」はA組が3に対してB組は8と倍以上の差がある。一方、7点差以内負けの「惜敗BP」はA組の6に対してB組は2。こちらは3倍の開きがある。ざっくり要約すると、A組は実力接近で接戦が多く、B組は大差の試合が多いという現象が見えてくる。両組の1位―6位対戦の結果を見ると、A組1位のワイルドナイツと6位ブルーレヴズの対戦が15-14の1点差決着だったのに対し、B組1位スピアーズと6位ライナーズは74-7という今季最大得点差試合だったのは象徴的だ。

それは数字にも表れている。

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