いよいよ22日から日本ラグビーの最高峰、ジャパントップリーグ2014-15が開幕。今年も16チーム、2ステージ制で日本の頂点を目指し全国各地で熱戦が繰り広げられる。
RJ365スーパーバイザーである、大友信彦氏と編集に携わるスポーツライターの斉藤健仁氏に開幕を前に、今シーズンの見どころをインタビュー。
今シーズンの見どころ
大友信彦氏(以下、大友) 史上最も早い8月22日に開幕するということで、非常に暑い中でゲームをしなければならない。僕は「トロピカルフットボール」と呼んでいるのですが、その悪条件の中でも勝利するのが本当の強さだなあと思う反面、必ずしも「ラグビーの勝負」だけでは勝敗が決まらない試合も多く見られるのではと思っています。
昨年でいえば、NECはファーストステージでサントリーを破るなどスタートダッシュに成功し、セカンドステージは上位8チームの中に食い込んだものの全敗。逆に、昨年の覇者であるパナソニックもファーストステージはキャノンに負けて、ヤマハには引き分けてというスタートだった。つまり、シーズンを通じて試合の精度を上げたチームが上位にいきました。
ただ、ファーストステージで出遅れてしまうとセカンドステージの上位進出が厳しくなります。最初の5試合は高温多湿、滑るボールという状況の中で勝利を確実に積み上げながら、シーズン後半に伸びしろのあるチーム作りで戦わなければならない。「二兎追わなければならない」状況ですので、どのチームも大変だと思います。
斉藤健仁氏(以下、斉藤) やはり、著名な外国人指揮官が多くのチームで指揮を執り、彼らがトップリーグでどんなラグビーを見せるのかということに注目しています。昨シーズン、日本選手権と合わせて2冠のパナソニックは、ロビー・ディーンズ氏が新たに就任しました。彼は、スーパーラグビーのクルセーダーズでスーパーラグビー5回優勝、そしてニュージーランド人として初めてオーストラリア代表の指揮官となり、ワールドカップで3位に導いた世界的名将です。ディフェンディングチャンピオンのチームをどう進化させてくれるか楽しみです。そういった意味では、パナソニックが今シーズンも優勝できるか、それとも他のチームが阻止するのかということろか今シーズンの大きな見どころの一つになるのではないでしょうか。