4月23日、念願の初勝利をホーム・秩父宮で実現したサンウルブズ。歴史的大敗の試合から何が変わって、何が勝利を手繰り寄せたのか、田邊淳BKコーチに訊いた。
「キャプテン堀江にだけ頼っているわけではなく、立川、ピシ、カーク、それぞれのリーダーが役割を担っている。」
このチームは確かに堀江というキャプテンがいますけど、立川(理道・CTB)という副キャプテンがいて、トゥシ・ピシ(SO)というアタックリーダーがいて、エドワード・カーク(NO8)というディフェンス中心にみている選手がいて、みんなで役割を分担していて、彼だけに頼っているわけではないんです。
先週の試合、92点を取られた試合の後、一番成長できたのはそのリーダーたちだと思います。あの時、ハル(立川)にも、翔太(堀江)にも言ったんですけど、ああいう時にお前らが黙っていては意味がない、こんなチームでないはずだから、と。非常に彼らにとって学習になった試合だったと思います。1点差で負けた相手に、なんで90点以上もとられるんだ、と。あり得ないと。気持ちの面でチームのスタンダードを下げた以外なんでもないと。みんなでパワーを自らさげているような試合をしてしまったことが一番の教訓だったと思います。
――今日勝ち切った理由は?