雨というコンディションの中、コベルコ神戸スティーラーズはブラックラムズの厳しいディフェンスに苦しみながらもスコアを積み重ね27-17で勝利し6位に浮上した。昨年9位と低迷したチームから再びトップチームへ登りつめるために後半戦は一つでも多く勝ち星を積み上げていきたい。試合後、FLアーディー・サヴェアと先日行われた日本代表候補合宿に招集された、NO8ティエナン・コストリー、WTB松永貫汰の三選手に話を訊いた。
コベルコ神戸スティーラーズ FLアーディー・サヴェア
今日はコンディションもあまり良くなかったですけど、まずは勝ててよかった。こういう結果だったのですごく良かった。敵陣に入ってスコアを取り切れないというところでちょっと焦りやフラストレーションが溜まるところもありました。チャンスで取り切れるようにというのは常々思っていますし、来週のゲームに対しては修正点だと思います。
(リコーのディフェンスは)すごく良かったし、フィジカルな選手も多くいたので、厳しくディフェンスしてくるなというような印象でした。最終的にスティーラーズの選手もそこに対して得点をとることができたし、結果が出たのでうちの選手たちを誇りに思います。
コベルコ神戸スティーラーズ NO8ティエナン・コストリー
雨の中試合はブレイクダウンがすごく大事になってくるので、どっちがフィジカルバトルに勝てるかによって試合の結果はだいぶ変わってくると思っていました。そこは両チーム激しかったんですけど神戸はしっかり守れたなと思います。
コベルコ神戸スティーラーズ WTB松永貫汰
雨のゲームでハンドリングエラーが増えることは考慮していたので、キックゲームで良いプレッシャーを相手に与えて敵陣でプレーできたのがすごく良い結果につながった。
ーー後半最初のペナルティートライのところについて
相手も同じ条件(雨)で戦っていて、(ハンドリングエラーのリスクもありながら)ボールを動かしてくるならディフェンスでプレッシャーをかけたところで、前に出る意識をもっていました。そこで前にいったら相手がミスしてくれたんで、そういった雨になった時の意識はもっていました。(グランディングは?)てきていました。
ーーこのバイウィークでどんな準備やトレーニングをしてきたか
チームとして前半戦の振り返りとして自分たちのミスでスコアされているという部分が多かったんで、そこで自分たちのやるプレーの精度を高めていくことが一番大事というレビューがありました。スキルセットの部分で、一ヶ月空いた時間で体作りしながら、トレーニングしていました。
またキックの回数はリーグワンの中でも少ないというデータがあったのて、キックをうまく使いながら、エリアマネジメントしていって優位にゲームを進めていくところも練習してきました。
ーーこれからプレーオフ進出には落とせない試合が続きます。どの部分をレベルアップしていきたいか
今日のゲームでも敵陣に入ってから、何度もノックオンする場面があったりとかそういった部分でスコアできないというのは、例えば強いチームと対戦したらその1個のミスが痛手になってくる。敵陣に入ったら取りきって返ってくる一番重要になってくるかなと。
ーー来週は同じ勝点のトヨタヴェルブリッツとの対戦です。
トヨタは個々の能力が非常に高いチームだと思っているんで、そういったところで1対1の接点で負けないとか、自分たちが容赦なくプレーし続けることが本当にキーポイントになってくると思うので、自分たちが強い組織としてやり続けることが重要だと思います。
自分はWTBなので、うちのプレーヤーたちが自信をもってプレーするためにコミュニケーションをとって、相手のディフェンスの状況やアタックの状況を伝え続ける役割を果たしていきたい。
ーーレニーHCからは今どんなことを求められているか
本当にハードワークというところが一番自分には必要になってくることかなと思っています。相手の隙を見逃さず、しっかり自分も80分走り続けるというところが自分にできることだと思うので、そこをしっかりとこの後の試合も続けながら、相手にプレッシャーを賭け続けたいです。