4日、NTTジャパンラグビーリーグワン2023、昨年チャンピオンシップに輝いた、クボタスピアーズ船橋・東京ベイに新加入する、ウェールズ代表・リアムウィリアムズとオールブラックス・デインコールズ2選手の入団会見が行われた。

石川充GMは冒頭に「やっと戦力が整った。すごくエキサイティングで良いプロセスを踏んで上がっていきたい。」とコメント。

チームを率いるフラン・ルディケHCは「ここにいる2人のワンダフルな選手とともに迎えるシーズン、非常に楽しみですし、彼らのアイデアや考えをしっかり吸収して今シーズンやっていきたい」と期待を寄せた。

リアム・ウィリアムズ「すごく良いチームに加入できて嬉しいですし、いい人たちがいるとということもしっているのでシーズンが楽しみです」デイン・コールズ「スピアーズに来られて嬉しいし、チーム側の受け入れもいいし、オレンジアーミーに会えて嬉しい。今季成功できるように祈っています」と両選手からも意気込みを語った。

日本を選んだ理由についてリアムは「2013年にウェールズ代表として来日したのが最初で、2019年ワールドカップでも日本にきました。日本の人、文化が好きなので来日しました。」とコメント。

一時は引退を表明したデインが今回6ヶ月という短期での契約に至った背景について「ハリケーンズのスクラムコーチ、ダニエル・クロンがクボタとつながりがあって、彼がクボタに対して熱量を伝えてくれました。（入団を）決めたのは4日間くらいでした。実際はワールドカップ中のバイウィークで、（ライアン）クロッティと話した決めた。ここに来られて嬉しいですし、6ヶ月と短いですが、自分の全てを出し切りたい。（クボタには）23歳の選手もいてまだ来て1週間くらいでNZとの違いは見つかっていないが、チームは良いエナジー、ハードワークでやっているので今シーズンが楽しみ。年齢的にもいろんな経験をしてきました。次の世代の選手にそうした経験やスキルも合わせて色々教えることができるし、リーダーシップについても伝えていきたい」と話した。

デインに関しては、マルコム・マークスが怪我をしたとき、すぐに日本に来ることを決めてくれた。価値がある選手だと思うし、（ライアン）クロッティとも話をして入団を決めたんですが、モチベーションどれだけ高いかわかったと思います。
彼はHOのイメージを変えたような選手でセット（プレー）が要になるポジションですが、3列、CTBのような動きもできる選手で、アタックコーチの田邉コーチは彼が参加してくれることを楽しみにしています。
さらにセットピースがしっかりしていないと（リーグワンは）勝てないし、（オールブラックスでも）90キャップを果たしています。ラインアウト、スクラムの安定感がますし、若手は学べることが多い。彼はハリケーンズでもキャプテンをやっていたので、学べることが多い」

スピアーズは昨シーズンリーグワンを制し、今シーズン連覇に挑む。


「（連覇には）ハードワークが必要だし、そこに対してコミットメントも1年かけて必要。クボタのバックスリーには優秀な選手が多いが若くて才能ある選手たちが多い。彼らに自分の経験を伝えていきたい」（リアム）

「まずはスクラム。土台もしっかりしているので、そんなに変えすぎず、セットプレー関連で助けられるところを助けたい」（デイン）

強力な両選手の加入、マルコムの離脱により心配されたがデインという圧倒的な経験値を持つ選手の加入で戦力が補強された。さらにスピアーズには、木田晴斗、根塚洸雅、松下怜央ら若手選手が多い中、リアムが彼らに伝えるこれまでの経験とスキルでBK陣がより強化され、リアム自身に期待されるXファクターという役割を果たし、スピアーズ連覇に貢献することができるか。