前節のヴェルブリッツ戦でアーリーエントリーとして出場し、いきなりデビュー戦でトライを決めた江良颯。2試合連続のメンバー入りを果たし、イーグルス戦でも後半から出場を果たした。ラインアウトのスローイングで苦しむも試合の中で修正し、トライを決めた。根塚洸雅の大逆転トライもラストパスをしたのは江良。かつてSOもプレーしたことがある、非凡な能力をしっかりと発揮した。立川理道キャプテンは「もう2~3年くらいチームにいるような風格がある」と評価した。
僕自身、まだまだチームにアジャストして、チームへの理解力を深めたいなという思いがすごくあるんで、(立川理道キャプテンが褒めていたことは)すごく嬉しいんですけど、慢心せずにひたむきにやらないとあかんなとすごく思っています。
わからないことがあれば常に聞くようにして確認はしています。わからないことをそのまま放っておくということは、プレーヤーとして出してもらう以上あってはならないと思います。
――トライをあげたことについて
どちらも僕が後ろについて、FWが一体となってしっかり押せたので、ああいう形で最後ボールを持っているプレーヤーがトライをしたというだけで、本当に今まで練習でやっていることをFW全体で出せたトライだったかなと思います。
――スローイングについてノットストレートからどうやって修正したか
メンタルコーチに常にミーティングしていただいていて、レッドヘッドにならずに、常にブルーヘッド、冷静に考えるようにするために、ブレス、深呼吸をするというのをおしえていただいて、それをやってもう1回スローしたという感じですね。
――高さには慣れてきた?
高さは慣れてきて、大学のときは常に同じボールを放り続けたんですけど、場所によっていろんなボールの放り方があるというのを教えてもらって、杉本さんとか、クボタのHOのみなさんに教えてもらって、そこはちょっと勉強しながらやっています。
――ラストパスのところは自分でもいけたとは思わなかった?
あそこは自分で行くより、スピードがあってフィニッシャーの(根塚)洸雅さんの渡すことが一番取りきれるとおもっていたんで、相手がいようがいまいがパスをしようと思っていました。
――いいパスでしたけど、あのくらいはスタンダード?
まあ、SOやっていたんで。
――チームに入って2ヶ月、新鮮に感じていることは?
全部ですね。フィジカルもウェイトでは負けますし、体の当て方も今までどおりやっていては駄目ですし、ブレイクダウンが僕自身一番違うかなと感じています。数センチ遅れたら、すぐにジャッカルされますし、スピードも速いですし、練習も全然違うなと思います。
フィジカルの強さもそうですけど、相手にその強さをどう出させないかというのも大事かなと感じてきています。逃げるというわけではないですが、ずらすところだったり、真正面でそのまままっすぐでは絶対勝てないんで。いろんなスキルを駆使してどうやっていくかということですかね。