藤原忍「接戦でも冷静に対応できるようになってきたのは自分の強み」 | ラグビージャパン365

藤原忍「接戦でも冷静に対応できるようになってきたのは自分の強み」

2024/01/28

文●編集部


クボタスピアーズ船橋東京ベイは、リコーブラックラムズ東京との激闘を制し2連敗の後、2連勝して3勝3敗にして第6節を終えた。SO立川理道のHIAにより、80分フル出場となった藤原忍は前節の神戸スティーラーズ戦同様に、チームを前進させた。

フラン・ルディケHCは「彼に関しては、試合に長い時間出れば出るほどパフォーマンスが良くなるタイプなんで、今までは谷選手と50分、30分だったり、ローテーションで回していたんですけど、出場時間が長くなればなるほどゲームコントロールのところとチームを前に出すところが良くなってきている」と評価した。

80分フル出場することになった時、もう一度気持ちを引き締めたという藤原。


「ハルさん(立川理道)が脳震盪で出れなくなって80分出場するとわかったときはもう一度気を引き締めましたね。(プランでは)岸岡さんに代わる予定だった。仮にCTBの誰かが怪我をしたら、ハルさんがCTBに行って、岸岡さんがSOというプランもありました」

と振り返った。


前半相手に2トライを決められ、スピアーズもチャンスを作るもスコアまで繋がらなかった。

「アタックについてはなかなか自分たちのアタックができなくて前半を終えて後半折り返したときに自分たちで相手のディフェンズに逃げずに強いコンタクト当てて外のスペースを作っていくということを決めてやっていました」

藤原忍

藤原忍



後半27分WTB根塚洸雅のトライで同点。ゲラード・ファンデンヒーファーのPKとPGで5点差をつけたスピアーズだったが、後半38分に逆転を許し残り時間は1分少々という苦しい状況だった。


「1分あったんで、そこは慌てずにしっかり落ち着いてやろうというのは特に口に出したわけではないですが、自分の中にはありました」


HOエラスマスのジャッカルが決まりゲラードのPGが決まって逆転勝利を収めた。前節の神戸戦でも同様に接戦をものにした。


「多分ああいう接戦のとき、1年目だったら焦っていたと思うんですよ。積み重ねていくうちに自分の成長もして自信もついてきて、そういう場面でも冷静に反応できるようになってきたのは自分の強みになっているかなと思います」



新しく日本代表のHCに就任したエディー・ジョーンズ氏は「超速ラグビー」というキーワードを使って、新たに目指す日本ラグビーの形を提示している。

「クボタでまずは優勝、連覇を目指す上で選んでいただけたら、もう全力でやります」

最後に「超速ラグビー」については?という質問に対して、藤原は一言、

「僕にぴったりかなと」

と答えスタジアムを後にした。

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