ケンジとケイト―大学ラグビー2024を彩る桐蔭学園同級生、2人のキャプテン物語・夏 | ラグビージャパン365

ケンジとケイト―大学ラグビー2024を彩る桐蔭学園同級生、2人のキャプテン物語・夏

2024/08/21

文●大友信彦


夏の陣はケンジの快勝だった。

8月18日、アンダーアーマー菅平サニアパークで行われた大学ラグビー注目のオープン戦、帝京大vs早大は、38-14で早大が勝利した。

佐藤健次

佐藤健次


早大主将のフッカー佐藤健次は先制を含む3トライをあげた。
とりわけ衝撃的だったのは2本目のトライだ。自らスローイングしたラインアウトから3度にわたって猛烈なキャリーを繰り返し、相手タックルを次々とはじき飛ばし、インゴールに突き刺さった。

すごいキャリーだったね、と水を向けられると佐藤は「いや」と話題を変えた。

「大学でも、日本代表のクオリティーでパフォーマンスを出し続けないといけない。今日も、もっともっとゴールデンエフォートをできたと思うし、相手に2トライ取られてしまったし。これを『2トライで抑えた』とか勘違いして『オレたちは強い』とか思ったら秋はやられますから」

帝京大とのオープン戦には1年の夏も勝っていた。スコアは40-24。1年生だった佐藤はNO8で先発した。1年生で出場したのは佐藤とSH宮尾、PR亀山の3人。3年が経過し、佐藤は主将として、宮尾は副将としてチームの中心に立つ。亀山はスクラムの要として、この日は帝京大のスクラムを押し込んだ。

だが1年のシーズンは、夏こそ勝ったものの、秋は帝京大の軍門に下った。
だから佐藤は浮かれない。




「勝ったことは良かったけど、夏に勝っただけじゃ意味がない。1年のときも夏は勝ったけど対抗戦で負けて、大学選手権ではベスト8で負けた。夏に勝っても仕方ない。僕や宮尾や今の4年生は、それを1年の時に経験していますから」

プレミアムコラム

この記事の続きを読む。

購読手続をすると全ての内容をお楽しみいただけます。
メールアドレス
パスワード

記事検索

バックナンバー

メールアドレス
パスワード
ページのトップへ