帝京が一度もリード許さず明治に勝利!4連覇にむけあと1勝へ | ラグビージャパン365

帝京が一度もリード許さず明治に勝利!4連覇にむけあと1勝へ

2025/01/02

文●編集部


1月2日 国立競技場では 第61回全国大学ラグビーフットボール選手権大会の準決勝 2試合が行われた。第1試合は 明治大学(関東対抗戦 3位)対帝京大学(関東対抗戦2位)の一戦が行われた。

青木恵斗キャプテンと木戸大士郎キャプテンを先頭に入場

青木恵斗キャプテンと木戸大士郎キャプテンを先頭に入場


4連覇に向けて決勝進出を目指す帝京大学

4連覇に向けて決勝進出を目指す帝京大学


前半6分帝京はFL森元一気がビッグゲイン。そのボールを生かして最後はSO本橋尭也がゴール中央に先制トライ。前半8分、明治は敵陣10m手前でLO佐藤大地がジャッカル。明治はタッチに切り出しラインアウトからアタックを仕掛けるが、最後はノットリリースザボールでボールキープできずチャンスを生かすことができない。

帝京FL森元一気の突破から

帝京FL森元一気の突破から


前半6分SO本橋尭也のトライで帝京が先制

前半6分SO本橋尭也のトライで帝京が先制


兄・拓馬が祝福に

兄・拓馬が祝福に

前半15分、ハイパントのボールが暴れて帝京が確保すると、そこからボールを継続して最後はWTB生田弦己がトライ。大町佳生のゴールも決まり0‐14とリード。

追いかける明治は18分、WTB白井瑛人がショートパントで裏のスペースにキック。帝京FB小村真也がキャッチするも、明治の方がボールへの集積が早く、プレッシャーをかけてボールを奪うと、左へ展開。先ほどチャンスを作った白井が、相手ディフェンダーを引き寄せて、ギリギリのところでWTB海老澤琥珀にラストパス。帝京のキャプテンである青木恵斗をハンドオフして交わし海老澤がトライ。明治が5‐14とする。

前半19分海老澤琥珀のトライ

前半19分海老澤琥珀のトライ


平翔大のゴールは決まらず

平翔大のゴールは決まらず

前半21分センタースクラムで明治がペナルティを獲得。伊藤がタッチに切り出し適時22m内側に入り明治のチャンスするもスコアには繋がらない。

前半27分明治は敵陣15m付近のスクラムで相手ボールスクラムでペナルティを獲得し、タッチに切り出しラインアウトからトライを狙う。


30分、明治FB竹之下仁吾のランで22m内側に入る。さらにSO伊藤龍之介が右サイドにロングパス。白井が内側に走り、白井から再びアウトサイドへパス。海老澤、さらに大外にいたPR檜山に渡りトライ。フォワードとバックスが連携されたアタックで明治が12‐14とした。

前半32分檜山蒼介のトライ

前半32分檜山蒼介のトライ


平翔大のゴールが決まり12‐14と2点差で前半を終える

平翔大のゴールが決まり12‐14と2点差で前半を終える


前半38分明治は再び自陣の相手ボールスクラムでペナルティを獲得し再び敵陣に入る。
ラインアウトから明治がアタックを仕掛けるがゴール前で帝京HO當眞蓮がジャッカル。帝京が明治に逆転を許さず2点リードして前半を終えた。

明治WTB白井瑛人

明治WTB白井瑛人


43分帝京はFB小村の突破から大町、上田とつなぎ、上田がトライ。大町のゴールは決まらず12‐19。さらに、47分、帝京はFL森元のジャッカルから敵陣深くに入ると、ラインアウトからゴール前にラックでポイントを作ると、カイサ・ダウナカマカマがダイビングトライを決め12‐26と明治を突き放しにかかる。

43分、帝京CTB上田倭士のトライで帝京がリードを広げる

43分、帝京CTB上田倭士のトライで帝京がリードを広げる


48分、LOカイサ・ダウナカマカマのトライ

48分、LOカイサ・ダウナカマカマのトライ


大町佳生のゴール

大町佳生のゴール

57分、帝京LO本橋拓馬がゴールライン5m付近でボールを持つとディフェンダー3人に絡まれながらも強引にボールをインゴールへ押し込みトライ。

57分、本橋拓馬のトライでセーフティーリードへ

57分、本橋拓馬のトライでセーフティーリードへ


71分、帝京は敵陣ゴール前でペナルティを獲得しショットを選択。大町がPGを決めて12‐34として20点差のセフティーリードをつけた。

大町佳生のPG

大町佳生のPG


明治は残り5分NO8木戸大士郎のトライ、さらに後半ロスタイムにLO田島貫太郎が連続トライを決めるも序盤の失点が響きノーサイド。34‐26で帝京が明治に勝利し4年連続13度目の大学日本一をかけ、決勝進出を果たした。

伊藤龍之介の突破からボールをゴール前にキャリー

伊藤龍之介の突破からボールをゴール前にキャリー


木戸大士郎のトライ

木戸大士郎のトライ


安田昂平

安田昂平


明治LO田島貫太郎、意地のトライ

明治LO田島貫太郎、意地のトライ


帝京大学 相馬朋和監督

帝京・相馬朋和監督

帝京・相馬朋和監督


対抗戦でああいう勝ち方をした明治さんと、この舞台で再戦するに向けて、いい準備をしてきたつもりでしたけども、やっぱりこう思う通りにはいかないで、たくさんミスもしましたし、大きなプレッシャーを受けましたが、キャプテン中心に、それとよく戦い、本当に今日はディフェンスが素晴らしかったなと思います。その中で決勝の舞台に、ラグビーをしている大学の中で、最後の2校に残っている。この最後の試合に向けた最高に幸せな1週間を過ごせるところまで、キャプテンが連れてきてくれたなと思っています。チーム一丸となって、この1週間過ごして、決勝戦に向けて良い準備をしていきたいと思います。


――トライ取れたとことはキャプテンが言った通り


そうですね。それは準備の中でできてたことだったので、おそらくグラウンドの中で、いいコミュニケーションが取れたんだろうなと思います。


――ラインディフェンスについてかなり安定感あったと感じました


内緒です。そのあたりは本当に岩出先生がご指導していただけてる部分ですので、それはすごく大きいと思います。

帝京大学 FL青木恵斗キャプテン

帝京・青木恵斗キャプテン

帝京・青木恵斗キャプテン


今日の試合、本当に今まで自分たちのディフェンスの粘り弱さというところが本当に目立っていたんですけど、この準決勝に向けて、特に明治大学さんの強いフォワードに対して、僕たちのフォワードが接点に仕掛け続けるというところにフォーカスして、本当に80分間通して全員がファイトし続けた結果、今日の試合に勝つことができたので、本当にすごく嬉しく思います。


――前半結構自陣のゴール前で守り切るシーンいくつもありましたが、どんな心境だったか


本当に今日の試合、前半始まってから、本当に自分たちが接点で勝っていたので、自陣でディフェンスしていても、不安はなく、このスコアされる、本当にスコアされそうな雰囲気がなかったので、本当にそこは自分たちがこの試合で成長できたポイントかなと思います。


――ただ明治がうまく戦っているのも感じましたけどそのあたりについてはどうか。


外側にボールを運ばれて、スコアされてしまったことに関しては、自分たちが対応できていなかったので、試合を重ねていくうちに、後半は修正できてるところがあったので、そこの対応できたことは良かったかなと思います。

――2点差で勝っていて後半を迎えました。その後、ハーフタイムに何を言っていい形で取れたのか。


接点のところは勝っていたので、自陣でラグビーしすぎた前半だと思ったので。敵陣でラグビーしようっていうのをチームとして共有して、フォーカスするように言いました、


――決勝で勝つため一番大事なこと


もうここまで来たら実力はどこも一緒だと思うので、本当に勝ちたいっていう気持ちにどれだけ貪欲になれるかってこと、本当に1人1人が全力を出すことが本当に日本一に繋がると思うので、この1週間弱、しっかり準備して決勝戦に臨みたいです。


――ラインディフェンス非常にみんな見切りよくて、そういう部分かなり安定感あったと感じました。


本当になんていうか、焦ることなく自分たちが落ち着いてリラックスできていたので、試合通して焦る瞬間はなかったですね。

明治大学 神鳥裕之監督

明治・神鳥裕之監督

明治・神鳥裕之監督


今日はどうもありがとうございました。新年明けてこの国立でプレーできたことを皆さんに感謝したいと思います。結果は本当に悔しいの一言です。本当にこのチーム、一つ一つ勝ち上がって成長を重ねてきまして、あともう一つこのチームの成長を見たかったなというのが率直な思いです。

前半もしっかりとセットプレーのところであったりフィジカルのところもしっかり戦えて、後半に向けて、手応えもあったんですけれども、なかなか自分たちの時間を取り戻すのに時間がかかってしまったなというところが悔しいところです。ですがここまでやってきた選手たち学生たちを誇りに思いますし、この悔しい思いは下級生がしっかりと繋いで、来年こそはという思いで頑張っていきたいと思います。

――立ち上がりの明治のアタックは非常にシンプルにしっかり体を当てようというようなふうに見えましたけども、戦うに臨んでのゲームプラン、どんな話をチームにしてたんでしょうか?


もうここまで来れば、特別なプレーというよりかは、もう力と力をしっかりぶつけ合うような、その真っ向勝負というテーマで自分たち臨みましたので、当然相手も必死になってやってくることはわかってましたけれども、そこにひるまず選手たちは戦ってくれたなというふうに思ってますので、前半そういった意味では多少取られたトライというのは少しアクシデント的なところもあったので、そこはあまり気にさせずに自分たちのやろうとしてることを遂行させたという意味ではうまくやれたかなというふうに思ってます。後半やはりそういったところは最初の立ち上がりから20分、25分ぐらいまでの時間帯が悔やまれるかな。

――後半少し最初差し込まれてトライ取られてしまった。


そうですね。今お話したようにキックチェイスの部分で準備していた通りのポジショニングができていなかったりとか、ゲームの展開の中で練習通りの動きがちょっとできない部分が、そういうほころびをしっかり帝京大学さんがしっかりついてきたっていうところも要因としてあったと思いますんで、そういったところもやっぱり最終的なスコアに響いたかなというふうに思ってます。

――一つ全体的な話を。夏から来れば、だんだん成長したチーム。このあたり、次の年にむけてプラスに残せた部分は。


今年のチームは特に春も夏もなかなか思い通りにいかないときもあったりしてですね。そんな中でも自分たちでやることをしっかり信じて、対抗戦通じて、どんどんどんどん成長していく姿っていうのをしっかりと3年生以下に見せてくれたっていう意味においては、今日は敗戦してしまいましたけれども、チームにおけるその成長する姿であったりとか、諦めずにしっかり取り組む姿であったり、そういう姿勢はしっかりと残してくれたかなと。特に4年生に対しては、それは心から思いますので、それを見ていた下級生たちは、来年以降、こういうチームがあったということをしっかりと思い出しながらやってほしいというふうに思ってます。

明治大学 NO8木戸大士郎キャプテン

明治・木戸大士郎キャプテン

明治・木戸大士郎キャプテン


本日はありがとうございました。今まで僕たちに関わってくださった関係者の皆様にまずは感謝したいです。そうですね。言葉でないっすね。ほんまに悔しい。もう一試合やって勝ちたかったですね。本当に言葉が出ないです。何言ったらいいかわかんないですけど、来年再来年とまだ明治のラグビー部は続いていくんでまだまだ応援よろしくお願いします。


――なかなか途中まで劣勢の展開の中で、帝京のディフェンスが、かなり分厚くて、いい形で攻められない部分もありました。帝京のディフェンスについて。


そうですね。もう試合前から帝京のディフェンスが厚いってことは対抗戦のときからわかってたんで、そこでキックを有効的に使っていこうというところで、チェイスのところでエラーが起きたところで取られてしまったりっていうのがあった。

――後半の最初の部分取られましたけど原因っていうか、この辺がうまくいかなかった、相手のここが良かったというのがあれば


試合前から細かい部分をこだわっていこうというところだったんですけど、練習でやってた細かい部分のエラーということ、横と喋るであったり、誰がどこのポジションに立っている、そういうコミュニケーションエラーであったりというのが出てしまってトライとられたっていう形になってしまったかと思います。

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