TKMが10トライで日経大アマテラスに圧勝し決勝進出 | ラグビージャパン365

TKMが10トライで日経大アマテラスに圧勝し決勝進出

2026/01/17

文●大友信彦


全国女子選手権準決勝第1試合は17日、ニッパツ三ツ沢球技場で行われ、関東1位の横浜TKMと関西・九州2位の日本経済大アマテラスが対戦。計10トライを奪った横浜TKMが64-19で圧勝し、2月1日の決勝に進んだ。

TKMは前半5分、SO山本実のトライで先制。さらに12分にHO永岡、16分にFBヨレインがトライを加え、21-0とリードする。

日経大は19分にHO山住小雪が初トライを返すが、TKMは28分にラインアウトモールから根塚智華がトライ。31分にはCTB徳永結羽、34分にはFBヨレインというバックス勢も連続トライをあがえ、39分にはベテランLO松永美穂がトライ。TKMが47-5と大きくリードして前半を終了。

前半はエリア獲得を優先するあまり相手にボールを渡してしまいがちな日経大だったが、大きくリードされた後半は「キックはやめてキャリーしていこうという作戦が当たって、アタックのモメンタムを出せました」と話すサクラxvのPR町田美陽が強いキャリーでリズムを作り、10分にはその町田がトライ。

後半、なかなかリズムをつかめなかったTKMだったが。15分には一瞬の隙に反応したSO山本のキックパスからWTB11アカニシがトライ。

日経大も27分、PR1ウナイシがトライを返し19-54とするが、自力で上回るTKMは後半投入のインパクト勢がゲームを建て直し、30分に再びラインアウトから根塚、38分には山本のキックパスからWTB堀川侑愛がトライ。64-19までリードを広げ、試合を決めた。

YOKOHAMA TKM 長谷部直子HC



「地元・横浜で開催の試合を勝ち切ることができて、選手が頑張った、ゲームの入りで落ち着いて入れたことが一番良かった。最初にエリアを取って、準備してきたプレーをやりきることができたと思う。決勝のアルテミ・スターズとは関東大会で一度対戦して勝っているけれど、決勝に向けては相手も違うチームになっていると思う。私たちは決勝は初めてだし、チャレンジャー精神を忘れずに、そしてプラスアルファで相手の分析をしっかりして、良い準備、良いマインドで臨みたい」

TKMの長谷部HCと永岡萌キャプテン

TKMの長谷部HCと永岡萌キャプテン



YOKOHAMA TKM 永岡萌主将キャプテン



「昨年はこの準決勝で負けたことを1人1人がもう一度理解して、自分たちはチャレンジャーだということを受け止めて、ひとつひとつのプレーの精度をこだわって試合を進められたと思う。セットプレーはセブンズの期間にセブンズ以外のメンバー、FWのメンバーでハードワークをして精度を高めてくれた。アシスタントコーチ、スポットコーチのみなさんが細かいところまで指導してくれたので、そういうところが強みになっていたと思う」


日本経済大AMATERUS 淵上宗志監督



「結果は悔しい。ただ、後半はプライドを出すことができた。前半からそういう戦いをして、女子ラグビーをもっと盛り上げたかったけど、我々は半分が1、2年生で経験値が少なく、ゲームの入り方や戦い方も分からず、ゲームを進める中で徐々に慣れていった。最後は学生たちがプライドを見せてくれたのが嬉しい。試合の機会が少ないのは我々の課題というよりも九州の課題だと思う。正直、夏にTKMと試合をしたときはそこまで差は感じなかったけれど、今日はこれだけ差がついた。シーズンに入ってからの強化が足りていないところがある。この課題を跳ね返すだけのマネジメントを僕がやらいといけないと思っています」

日経大の淵上監督と渡部はるあキャプテン

日経大の淵上監督と渡部はるあキャプテン



日本経済大 渡部はるあキャプテン



「自分たちが練習してきたことを出せないシーンが多かったのが残念です。その中でもチームでコミュニケーションをとろうとしたけれど、相手のプレッシャーに負けてしまう場面が多かった。前半はトライをどんどん取られて、チームで話をしようとしたけどパニックみたいになってしまった。来年、後輩たちがまたここに戻ってきて頑張ってもらおうと思います」

SCOREBOARD

第12回全国女子ラグビーフットボール選手権大会 準決勝

  • TRY(10)前半5分・前半12分・前半16分 11.アカニシ・ソコイワサ, 前半5分 10.山本実, 前半12分 6.永岡萌, 前半28分 2.根塚智華・後半30分 2.根塚智華, 前半31分 12.徳永結羽, 前半34分・前半39分 15.ヨレイン・イェンゴ, 後半38分 14.堀川侑愛, 前半39分 5.松永美穂, 後半15分 11.アカニシ・ソコイワサ
  • G(7)
  • PG(0)
  • PENALTY
  • PK(0)
  • FK(0)
  • TRY(3)後半11分・後半28分 15.椎村心媛
  • G(2)
  • PG(0)
  • PENALTY
  • PK(0)
  • FK(0)
  • YOKOHAMA TKM


  • 1 吉田菜美 後半25分 OUT → IN 16 高見澤早詠
  • 2 根塚智華
  • 3 藤殊華 後半16分 OUT → IN 17 小島晴菜
  • 4 谷山美典 後半25分 OUT → IN 18 古澤涼風
  • 5 松永美穂
  • 6 永岡萌 前半32分 OUT → IN 20 長瀬拓美
  • 7 用貝涼乃
  • 8 永井彩乃 後半16分 OUT → IN 19 土井美咲
  • 9 高橋沙羅 後半16分 OUT → IN 21 人羅美帆
  • 10 山本実
  • 11 アカニシ・ソコイワサ 後半16分 OUT → IN 23 内海春菜子
  • 12 徳永結羽 後半16分 OUT → IN 22 堀毛咲良
  • 13 ナンキヴェル・デイナ
  • 14 堀川侑愛
  • 15 ヨレイン・イェンゴ
  • 16 高見澤早詠
  • 17 小島晴菜
  • 18 古澤涼風
  • 19 土井美咲
  • 20 長瀬拓美
  • 21 人羅美帆
  • 22 堀毛咲良
  • 23 内海春菜子

  • 日本経済大学女子ラグビー部AMATERUS

    日経大xv

    日経大xv

  • 1 ウナイシ・ララバラブ 後半39分 OUT → IN 16 深田こはる
  • 2 山住小雪 後半0分 OUT → IN 18 高木遥香
  • 3 町田美陽 後半39分 OUT → IN 17 西野真歩
  • 4 中塚美咲 後半18分 OUT → IN 19 潰田有紀
  • 5 ラウクラ・ワイカイ
  • 6 大穂樹理亜
  • 7 松田涼那
  • 8 渡部はるあ
  • 9 古川和奏 後半22分 OUT → IN 21 渡辺りんご
  • 10 原田紗羽 後半0分 OUT → IN 23 小櫻祈代
  • 11 樫本果望 後半16分 OUT → IN 22 近藤杏
  • 12 垂門奈々
  • 13 石垣未夏美
  • 14 長谷部彩音
  • 15 椎村心媛
  • 16 深田こはる
  • 17 西野真歩
  • 18 高木遥香
  • 19 潰田有紀
  • 20 泉璃奈
  • 21 渡辺りんご
  • 22 近藤杏
  • 23 小櫻祈代 後半31分 OUT → IN 20 泉璃奈
  • GALLERY

    ヨレインが日経大の垂門奈々、長谷部彩音のタックルを突破

    ヨレインが日経大の垂門奈々、長谷部彩音のタックルを突破


    スクラムでは日経大も奮闘した

    スクラムでは日経大も奮闘した


    前半28分、モールからTKMのHO根塚智華が持ち出しトライ

    前半28分、モールからTKMのHO根塚智華が持ち出しトライ


    前半31分、TKMのCTB徳永結羽がトライ

    前半31分、TKMのCTB徳永結羽がトライ


    前半34分、TKMのFBヨレイン・イエンゴがトライ

    前半34分、TKMのFBヨレイン・イエンゴがトライ


    前半39分、TKMのLO松永美穂がトライ

    前半39分、TKMのLO松永美穂がトライ

    突破を図るTKMのNo8永井彩乃

    突破を図るTKMのNo8永井彩乃


    日経大SH古川和奏のパス

    日経大SH古川和奏のパス


    後半10分、日経大は相手ゴール前の密集からPR町田美陽がトライ

    後半10分、日経大は相手ゴール前の密集からPR町田美陽がトライ

    突破を図るCTB垂門奈々⑫

    突破を図るCTB垂門奈々⑫


    後半15分、TKMのSO山本実がキックパス

    後半15分、TKMのSO山本実がキックパス


    キックパスを捕ったWTBアカニシ・ソコイワサがトライ

    キックパスを捕ったWTBアカニシ・ソコイワサがトライ


    ヨレインがコンバージョン成功

    ヨレインがコンバージョン成功


    セブンズから合流したTKMの内海春菜子も後半出場

    セブンズから合流したTKMの内海春菜子も後半出場


    日経大ラインアウトの高いリフト

    日経大ラインアウトの高いリフト


    後半27分、日経大のPR1ウナイシがトライ

    後半27分、日経大のPR1ウナイシがトライ


    FB椎村心暖がコンバージョンを決め19-54

    FB椎村心暖がコンバージョンを決め19-54


    TKMが64-19で勝利。戦い終え健闘を称えあう

    TKMが64-19で勝利。戦い終え健闘を称えあう


    あいさつする日経大・渡部はるあキャプテン

    あいさつする日経大・渡部はるあキャプテン


    日経大XV

    日経大XV


    あいさつするTKM・永岡萌キャプテン

    あいさつするTKM・永岡萌キャプテン


    TKMXV

    TKMXV


    TKMの北川アシスタントコーチ、日経大の淵上監督にはさまれ場内インタビュー担当の鈴木彩香さん、関東学院大のレジェンドトリオ

    TKMの北川アシスタントコーチ、日経大の淵上監督にはさまれ場内インタビュー担当の鈴木彩香さん、関東学院大のレジェンドトリオ

    大友信彦
    (おおとものぶひこ)

    1962年宮城県気仙沼市生まれ。気仙沼高校から早稲田大学第二文学部卒業。1985年からフリーランスのスポーツライターとして『Sports Graphic Number』(文藝春秋)で活動。ラグビーマガジンなどにも執筆。

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